今、もっとも対戦を避けたいチーム・・・それはF・マリノスではないだろうか。
横浜FMの直近3試合の戦績は
◯4-0磐田
◯4-1神戸
●0-3C大阪
とりわけ目を見張るのは爆発的な得点力だ。これまで第13節を終えた時点で挙げたゴール数は「22」。無論、リーグNo.1を誇る。その一方でこれまでの失点数は「16」。チームは現在5位につけているが、他の上位陣と比べ桁違いに多い。
つまり上記のスコアが示すとおり、大量得点もあれば大量失点もある。リスクをかえりみず攻撃的な姿勢を貫くアンジェ・ポステコグルー監督が掲げる超攻撃的サッカーはどのチームにとっても脅威なはずだ。
主な得点源は圧倒的な破壊力を誇る3トップ、E・ジュニオ、M・ジュニオール、仲川輝人の3人で16ゴールを挙げている。とりわけ調子が良いのは得点ランクトップを走るM・ジュニオールだろう。
8得点を挙げた直近2試合ではM・ジュニオールのポジションを一つ下げ、これまでのアンカーからドイスボランチにフォーメーションチェンジ。「僕が中央で自由にプレイできるようになりました。」と手応えを感じているようだ。
新たなオプションの誕生により三好康児と天野純をベンチに下げざるを得ない状況だが、神戸戦に途中出場した三好が2ゴールを挙げる活躍を見せれば、負傷から復帰したE・ジュニオが前節磐田戦で早速結果を残すなど、ポステコグルー監督の贅沢な悩みは尽きそうにない。
では対する湘南に話を移そう。
誤審から一転、奇跡の大逆転を演じた浦和戦は記憶に新しいところだが、前節の神戸戦では公式戦9連敗中の相手に惨敗を喫している。
神戸戦のスタートはこれまでどおりの[3-4-2-1]ではなく大逆転に至った浦和戦後半から敷いた4バックを採用。前がかりな姿勢で攻勢に打って出たが、持ち前の前線からのハードワークは影を潜め、パスの出どころを狙われ思うような展開には至らない。緩急を巧みに操る神戸の攻撃の前に大量失点を喫した。
仕切り直しとなる横浜FM戦は”らしさ”を取り戻す戦いとなりそうだ。多数の負傷者を抱える上、 U-20W杯に参戦中の齊藤未月と鈴木冬一、2人のキーマンを欠き、累積警告のため山根視来と山崎凌吾が出場できない、湘南の台所事情は厳しい。超攻撃的サッカーを繰り出す横浜FMに対し防戦が続きそうな展開が予想されるがディフェンス陣の奮闘に期待したい。
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