こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。
この記事を書いているボクは、現役の美容師です。
美容師歴は25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店は先日、15年周年を迎えたばかりです。
心に響いた話があります。
歌手のさだまさしさん、ご存知ですよね?
35億円の借金を、42年間で4300本のコンサートを開催して返済したという話は有名です。
この42年間で起きたエピソードは、数多く語り継がれていますが、
とても印象的なエピソードがあります。
当時、さだまさしさんは、3日に一回のペースでコンサートを開催していました。
中には、熱狂的なファンがいて、毎回のように観にきていた人がいました。
その人は、たいていステージの近くに座っていたので、見間違えるはずはありません。
さだまさしさんのコンサートは、歌よりも語りの方が多いそうです。
エピソードは、コンサート中の話です。
ひととおりの語りを終えて、
「さぁ、次は〇〇を歌います。」
さだまさしさんが、こういった時、
そのファンの人は、決まって、トイレに立つそうです。
その時、さだまさしさんは、その人に言います。
「あれ? オレ、これから歌うんだよ」
その人は、言いました。
「あ、歌はいつも聴いてるので」
「オレ、一応、歌手なんだけど」
と、さだまさしさん。
会場は爆笑に包まれたそうです。
さだまさしさんのファンは、こういう人が多いそうです。
多くのファンの楽しみは、
歌よりも、語りなのです。
もっと言うと、さだまさしさんに、会うことが目的なんですよね。
面白いな、と思うと同時に、自分もこう在りたいなと思いました。
美容室に来るお客さまの目的は、自分がキレイになることです。
当然ですよね。
ですが、それと同時に、もし自分と会うことも目的にしてくれていたら?
これほど嬉しいことはありません。
日頃から、ボクはお客さまとの間に、こうした関係性を築こうと努力してます。
しかし、残念ながら、以前よりも、今の方が、関係性は築きづらくなってきていると、実感しています。
その原因は、供給過多だったり、クーポンだったり、そもそもが希薄な人間関係だったり。
ハラスメントという言葉も、しょっちゅう耳にします。
だからこそ、関係性が大切だと思うんです。
マニュアル接客では関係性は築けません。
自分を押し殺しても関係性は築けない。
まずは、自分らしく在りたい。
馬が合わないと思われるかもしれない、
嫌われることもあるかもしれない。
だけど、好きだと言ってくれる人は必ずいます。
その人を目一杯喜ばせてあげたい。
そんなことを考えていました。
今回は、雑記で失礼します。
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