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2020.5.29

第二波を侮るなかれ【北海道の美容室でクラスターが発生】

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

この記事を書いているボクは、現役の美容師です。

美容師歴は25年、人口24万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店は先日、15年周年を迎えたばかりです。

 

今朝方、下記のニュースが飛び込んできました。

北海道・岩見沢の美容室で集団感染 客と従業員計6人 (産経ニュース)

この店では26日時点で女性従業員3人と女性客1人が陽性と判明。28日は新たに50代と70代の女性客2人の感染が確認された。従業員3人と客3人の計6人がこの店で感染したとみられる。

 発症後も勤務していた従業員もおり、道は店の顧客らの調査を進めている。

 この店をめぐっては、28日までに客と従業員の同居家族や職場の同僚計5人の感染が判明した。

 道によると、この店では客に手指消毒やマスクの着用を求めるなどの感染予防策をとっていたという。

 道は「店の顧客を特定できており、不特定多数に注意喚起をする必要がない」として、店名の公表を控えている。

 

美容室でクラスター(集団感染)が発生してしまったという、決して他人事ではないニュースでした。

以前、札幌に住んでいたことがあるので、岩見沢のことは知っていました。

岩見沢市は札幌と旭川の間、札幌寄りに位置しています。人口は8万4000人と規模感として決して大きな都市ではありません。

「なぜ、岩見沢で?」これが心の中の第一声でした。

美容室でクラスターが発生したという報道は、ボクの知る限り今回で2回目。

店を訪れた40代の母親と1歳未満の息子など、3人の感染が確認された。

この美容室では、経営者を含め、5人の感染が確認された

以前は緊急事態宣言下の4月10日、福岡県内の美容室でした。

 

理美容室の休業要請対象が決まったと同時に飛び込んできたニュースだったので印象に残っている人も多いのではないでしょうか。

この美容室がある豊前市は人口2万6000人、こちらも決して人口密度が高いわけではない。

ただし都道府県規模では、北海道と福岡県(当時の)の感染者数は全国的には少なくない。

 

両件とも、クラスター発生の背景は似ています。

発生源は美容師か客のどちらか不明

美容室を介して他の客に感染

いずれも5〜6人の集団感染にとどまる

美容師と客、いずれもマスク着用と消毒をおこなっていた模様

いずれも都市部での発生ではない

 

もうこうなってしまうと防ぎようがなない、これが美容師としての正直な感想です。

すべての美容室は、コロナ禍に適応した「新しい生活様式」に対応済みです。

  • 座席の間隔を開ける
  • 換気をする
  • 毎回消毒する
  • 手洗い、うがい
  • 検温
  • マスク着用

 

あくまでも素人レベルですが、出来る限りの対策はおこなっています。

しかし、集団感染の発生が示すのは、上記では不完全だという事実です。

とりわけ注意しなければならないのは、モノ経由の感染ではないでしょうか。

これについては、手袋を着用するほか対策は見当たりません。

もう一つは、やはり美容師とお客さまのどちらが感染者でも不思議ではないという状況です。

これについては、事前に検温する以外の対策はありませんが、無症状である限り特定は不可能。PCR検査か抗体検査以外の方法は無さそうです。

ハッキリ申し上げて、お手上げレベルです。

お客さまにとっての安全は、美容室を利用しないこと。残念ながら、美容室での100%の安全は保証できません。

それでも運営をつづけなければ、美容師の生活は成り立ちません。

しばらくは困難な状況がつづきそうです。

そして何よりも大切なのは、美容師自身の感染防止対策です。

これについては、不要な外出を控える以外の対策は見当たりません。

これが現状です。

皆の願いは、第二波の襲来阻止です。

1日でも早く日常を取り戻せるように、美容師とお客さま、お互いが協力し合って乗り切るほかありません。

まさに、第二波を侮るなかれですね。

 

今だからこそ美容師がおこなうべき【三密よりも大切なこと】

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