J1 2nd 第7節 FC東京vsガンバ大阪(味の素スタジアム)
▼味スタは今節一の観客動員を記録!
お盆休み真っ只中の8月16日。ここ、味スタに駆けつけたファン・サポーターは3.7978人。同時刻にKOの浦和vs湘南(埼スタ)を凌ぐ、今節一の観戦動員を記録した注目のカードを観戦した。
共に年間順位上位、好チームG大阪との対決だけに、東京サポーターは、試合前から臨戦モード。相手チームの選手紹介に向けたブーイングの音量が凄まじく、味方選手を鼓舞するユルネバ”you’ll never walk alone”の大合唱は、何度聞いても圧倒的だ。
▼何度聞いても鳥肌が立つ”you’ll never waik alone”
数多くの日本代表選手を擁するG大阪に対し、権田、太田ら負傷者を多く抱える東京。宇佐美、パトリックを中心に多彩な攻撃を繰り出すG大阪に、米本、森重らが巧みなポジショニングで相手の攻撃の芽を摘み取る。序盤から一進一退の攻防が続く。
そんな中、試合を決定付ける活躍を見せたのは、素早い攻守の切り替えから鋭いカウンターを演出した米本と、今夏新加入したオーストラリア代表FWのネイサン・バーンズだった。
15分、右サイドをドリブル突破で抜け出したネイサン・バーンズの鋭いクロスを米本が合わせて先制ゴール。58分には、ボール奪取から長い距離をドリブルで駆け上がる米本が攻撃を数的優位を作り出し、最後は左サイドを駆け上がったネイサン・バーンズがダイビングヘッドで追加点。倍近いシュートを打たれながらも持ち前の堅守でG大阪の反撃を1点に凌いだFC東京が上位対決を制した。
▼してやったりの勝利に湧く東京サポ
好ゲームに湧いたこの日の味スタだが、スタンドには、有名選手のプレーをひと目観ようと、サッカー少年たちの姿が目立つ、夏休みさながの和やかな雰囲気があった。試合には全く関係のないことだが、彼らの姿がとても印象的だったので少しだけ加筆したい。
ボクが気になったこと、それは彼らサッカー少年たちが着ていたユニフォームの多くが、レアルやバルサなどの海外のビッグクラブだったこと、これだけ多くの代表選手が出場した今試合でさえも、Jリーグクラブのユニフォームを着ている子が少なかったこと。それが残念でならなかった。
スター選手の海外移籍やアジアでの低迷、Jの衰退が彼方此方で囁かれているが、それはスタジアムに足を運んでいない人の言葉ではないかと思う。これだけ多くのサポーターがいて、これほど熱狂的で大音響のチャントがあって、そして素晴らしい歓喜がある。スタジアムに足を運んだサッカー少年たちのユニフォームが全てJクラブのユニフォームになる日は、そう遠い未来ではない気がした。
勝村大輔