J2 42節 ジェフユナイテッド千葉vsカマタマーレ讃岐
▼ジェフ千葉の超熱狂的ゴール裏
今年のJリーグ観戦が終わった。まだチャンピオンシップとか、昇格プレーオフなどは残っているものの、レギュラーシーズンは、今節を持って全てのスケジュールが終わった。
今日、数ある試合の中から、ボクは敢えて2時間半かけて、ジェフユナイテッド千葉の本拠地、フクダ電子アリーナに足を運ぶことにした。理由は二つある。
まずはこの目で、ジェフサポーターの熱狂ぶりを目撃したかったから。もう一つは、僅かながらも、昇格プレーオフ進出の可能性があったから。
一方は大満足だったけど、一方にはガッカリ。J2 最終節 ジェフユナイテッド千葉vsカマタマーレ讃岐。ボクはバックスタンドのほぼ中央、前から4列目、陸上トラックのないフクダ電子アリーナ自慢の臨場感を味わうことにした。
▲カマタマーレ讃岐のトップは、我那覇 和樹だった。
ピッチには、懐かしのビックネームが何人かいた。カマタマーレ讃岐には、沖縄県出身の元日本代表選手の我那覇。ジェフ千葉には、もはや往年のプレーヤーといっていいだろう、先日、Jリーグ得点記録に並んだ佐藤寿人の双子の兄、佐藤勇人、そして右サイドには、オシム元日本代表監督の申し子、水野がいた。出場こそなかったものの、あの森本もいる。
彼らがどんなプレーを魅せてくれるのか、あるいは、新たな注目株を目撃することになるのか、はたまた、助っ人外国人の独断場になるのか、しかし試合は、そのいずれでもない、淡白な内容に終始した。
先制点を挙げたのは、もはや失うものがない讃岐だった。右コーナーキックに不用意に飛び出したGK岡本の手をかすめ、DFが錯乱、まるで事故が起きたのような呆気にとられたゴールだった。
その後、千葉が果敢に攻め上がるも、讃岐が中央にディフェンスを固め、チャンスらしいチャンスが生まれない。クロスはことごとく弾き出され、奇をてらったミドルも、撃った瞬間に空胞とわかるほどの精度に留まってしまう。リスクを冒さない両チームのせめぎ合いに、スタンドからため息が漏れる。
結局、その後、讃岐が追加点を挙げ、試合はそのまま0ー2。ジェフ千葉の昇格プレーオフ進出は、微塵の可能性も感じさせないまま終わった。
とはいえ、ジェフサポーターが創り出す熱気は圧巻だった。この日の観客動員は10400人を記録。この日の千葉に限らず、今年のJ2は、例年を凌ぐ盛り上がりを見せた。
▲ジェフユナイテッド千葉の熱きサポーター
自動昇格を決めた磐田や大宮をはじめ、C大阪や千葉、そして東京ヴェルディ。札幌、大分、横浜FCと、元J1勢がひしめいた今季のJ2は、予想通りの混戦だった。
この混戦を盛り上げたのは、紛れもない、各チームの年季の入ったサポーターのチャントだった。
この日の千葉もそうだが、熱狂的なサポーターには、絶対に負けられないライバルがいる。埼玉ダービー、静岡ダービー、横浜ダービー、東京ダービー、大阪ダービー、そして、柏対千葉の千葉ダービーだ。
J2の盛り上がりを他所に、7つのダービーマッチを失った今季のJに、切なさを感じずにはいられなかった。
▲J最終節は、哀愁とともに終わった・・・
今季最終節を目の前に感じたのはこんなことだった。