サッカー馬鹿

2016.1.31

韓国に2点差逆転勝利!冴えまくった手倉森采配【U23 アジア選手権 決勝 韓国vs日本】

U23 アジア選手権 決勝 韓国vs日本

▼悲願のアジア制覇!
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日韓戦と聞いてポジティブなイメージを抱くサポーターはそう多くはない。その舞台が世界へと近づけば近づくほど、これまで幾度となく苦渋を味わらされてきたからだ。こと、U23のカテゴリーにおいては、四年前のロンドン五輪での3位決定戦での完敗。あの悔しさは決して忘れることはない。だから、この試合は、ただの決勝戦ではない。絶対に勝たなければならないリベンジマッチなのだ。

日本は、これまでの戦いと同様に、守備を固め、高速カウンターでの得点を狙うべくディフェンシブなサッカーを展開した。対する韓国は、伝統の3-4-3のフォーメーションを敷き、ワントップのターゲットにシンプルに放り込み日本の急所を伺い続ける。

今大会の日本のサッカーに違和感を感じているのは、おそらくボクだけではないであろう。なぜかというと、このチームでは日本のお家芸である華麗なパスワークが殆ど見られないからだ。これまで日本は、良くも悪くも己のスタイルを貫いてきた。ところが今大会は、身の丈にあったサッカーを展開している。その戦い振りを弱者の戦い方と評する識者も多いが、ボクの見解は少し違う。今大会の日本は、世界を、メダルを意識しているからだ。

ところが、先制したのは韓国の方だった。前半を0-1で折り返した日本は、後半開始からオナイウを下げ原川を投入。韓国と同様の4-3-3にシステム変更し、ミラーゲームに持ち込み一騎討ちを挑む。しかし、システム変更により守備陣は混乱、マークが定まり切らないまま韓国の細かいパス回しから崩され追加点を許してしまう。

完全にゲームプランを崩された手倉森監督は、早いタイミングで切り札、浅野の投入を決断、反撃に打って出る。その浅野が矢島のスルーパスに反応、GKの頭上を越す技ありゴールですぐさま一点を返す。そしてその1分後、左サイドを上がった山中のクロスをニアに走り込んだ浅野が潰れ、その後ろにタイミングよく入った矢島がドンピシャヘッド。後半23分、遂に日本は、同点に追いつく。

ディフェンシブな戦いから一転、中盤の攻防戦に挑み、最後は一気に前線を活性化。手倉森監督の積極的な采配は、見事にハマった。

そして歓喜の瞬間は訪れた。後半36分、カウンターから抜け出した中島が前線に絶妙フィード、相手ディフェンダーを背中に抱え、身体を反転する動きで相手を置き去りにした浅野が、GKとの一対一を制し決勝ゴール。最後は今大会における日本の真骨頂、カウンター攻撃で韓国を仕留めた。

▼歓喜を共にした現地に駆けつけたサポーター
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U23日本代表の優勝で幕を閉じた今大会。まずはおめでとうと言いたい。グループリーグ初戦、北朝鮮との接戦から始まった戦いは、続くタイ戦とサウジアラビア戦をターンオーバーで乗り切り、決勝トーナメントからは、強豪相手に激戦が続いた。五輪出場権をかけた準決勝イラク戦では120分間の死闘を乗り越えた。全日程が中2日3日という短期決戦の難しさ、それに加え、過酷なアウェイの地でのコンディション調整。チームマネージメントも見事だった。

さあいよいよリオ五輪である。今後の日本サッカーのためにも是が非でも、悲願のメダル獲得を!

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