ナビスコ杯 名古屋グランパスvsヴァンフォーレ甲府
▼今季初の瑞穂にやってきた。
名古屋0-0甲府
両チームともに負傷退場者を出すアクシデントに見舞われた試合。ホーム名古屋が川俣のポストプレーから幾度となくチャンスを演出するも中々得点には至らない。粘る甲府も劣勢に立たされながらも時折見せる鋭いカウンターで名古屋ゴールに迫る。ゲーム終盤に交代出場した永井も決定機を外し、終始圧倒しながらも、攻めあぐねた名古屋にとって痛いスコアレスドローとなった。
それにしても勝てない試合が続く…。ここ6試合、完全に勝利から遠ざかってしまっている名古屋。「次こそだぞ!わかってるな、次こそだぞ!!」昨夜の試合後のサポーターから発せられた悲痛な叫びが忘れられない。
成果に結びつかない、やる事なす事が裏目に出てしまう。サッカーに限らず、様々なコミュニティーやビジネスにも、似たような現象は頻繁に起きている。それが故に、上手くいかない原因は案外シンプルなものであるケースが多い。
そもそもやり方が間違っている。
リーダーの独りよがり。
それぞれが他人任せ。
誰もが直ぐに思い浮かぶであろう原因はこのくらいだろうか。
この日の名古屋はとにかく一辺倒な印象が強かった。川俣をターゲットに中央に放り込む、左サイドに攻撃が片寄る、小屋松、矢田が強引に中央から切り込む。恐らく誰もが感じたであろうスタンドからの印象がこうである。
ボクはプレーヤではないから、ピッチ上での駆け引きがどうであったかはわからないし、実際に体を張ってプレーしている者でなければ分からない体感もある、それがサッカーの一面であるとするならば、スタンドからピッチ全体を俯瞰するのもサッカーである。観客がつまらないと感じれば、選手、監督がどう言おうと、その試合は、つまらないのである。
やり方が間違っている。残念ながら何かを変えない限り現状打破は難しい。これが率直な感想だ。
▲今こそサポーターを見よ!
そしてやはり気がかりなのが、小倉監督の采配である。戦術がどうだとか、選手起用がどうだなど、内にある問題は、識者、専門家がどう言おうが想像の危機を超える事はない。
問題は小倉監督がどんなタイプのリーダーであって、チームが、彼のパーソナリティーを歓迎してるのかどうかではないだろうか。
例えば、A案とB案がある。全体ミーティングによってどちらかを選択する方法もあれば、リーダーがAと言えば、強制的にAであると、リーダー自らが方向性を示すというやり方もある。
当然、答えはどちらでもない。要はチーム全員が同じ方向性を向いているかどうかだ。そして、こんな状況だからこそ、共に歩んでくれるサポーターの存在を絶対に忘れてはいけない。