サッカー馬鹿

2017.9.7

執拗な狙いに「想定内だったが完全に対応仕切れなかった。」〈プレナスなでしこリーグ1部 第11節 ノジマ1ー3マイナビ〉〜マッチレポ&フォトギャラリー〜

執拗な狙いに「想定内だったが完全に対応仕切れなかった。」〈プレナスなでしこリーグ1部 第11節 ノジマ1ー3マイナビ〉

〈プレナス なでしこリーグ1部 ノジマステラ神奈川相模原1ー3マイナビベガルタ仙台レディース(ニッパツ三ツ沢/421人)〉

雷雨の影響で順延になったプレナスなでしこリーグ 第11節 ノジマステラ神奈川相模原vsマイナビベガルタ仙台レディースは、町田市立陸上競技場からニッパツ三ツ沢球技場へ会場を移し、水曜日ナイトゲームでの開催となった。

前節と同じ布陣で挑むノジマに対して、4人を入れ替えて臨んだマイナビは、ワントップに入ったケイトリン・フォードにボールを集めノジマディフェンスの背後を窺い続ける。

前半、マイナビの画策は2つのゴールへと結実する。19分、ケイトリン・フォードのポストプレーから安本紗和子がディフェンスの背後に抜け出し鮮やかにボールを流し込み先制ゴール。つづく 26分には、カトリーナ・ゴリーのスルーパスに反応した佐々木美和のシュートがゴールに突き刺さり追加点を挙げる。

ノジマは、後半開始から吉見夏稀選手に代えて、スピードが持ち前の長澤まどか選手を投入。ストッパーの高木ひかり選手をアンカーに上げ、ケイトリン・フォードを封じ、中盤のスペースをケアすることで、ボールロストが減り、攻撃にリズムを生み出す。

49分、中盤でボール奪取しショートカウンターを発動。右サイドを駆け上がった石田みなみから尾山沙希へ、最後は南野亜里沙がドリブルシュート。真骨頂の華麗な連携を魅せたノジマが1点を返す。

その後、一進一退の攻防がつづく中、ノジマが勝負に出る。74分、尾山沙希に代えて川島はるなを投入、3トップ気味の前がかりな布陣で猛攻を仕掛ける。

しかし、終了間際の89分、混戦から抜け出したケイトリン・フォードにダメ押しゴールを奪われてしまい、そのままタイムアップ。

この結果によりマイナビは4位に浮上、ノジマは変わらずの7位となった。次節はマイナビはI神戸と、ノジマはホームで日テレ対戦する。

ノジマ菅野監督コメント

(菅野) 相手の攻撃は半分以上はそのつもりでいましたが、特に今日の仙台は、よりはっきりと、背後のスペースを突いてきました。

その攻撃に対しては想定はしていましたが、完全に対応しきれなかったというところは、自分から選手へ伝える度合いが足りなかったと反省しています。

——マイナビは前節から先発メンバーを4人入れ替えて臨んできましたが。

(菅野) 相手は毎試合のように代えてきているので、そこは想定内でした。

——前半はトップの18番(ケイトリン・フォード選手)に手を焼いていたように見受けられましたが、後半開始から吉見夏稀選手に代えて、ディフェンスの長澤まどか選手を投入して、高木ひかり選手をアンカーに上げた。この狙いを教えてください。

(菅野) シンプルな背後へのボールの対応なので、高木には、強さという持ち味もありますが、背後へ狙う相手のスピードをケアするために、長澤を起用しました。

——後半開始早々の南野亜里沙選手のゴールは狙い通りだったのではないでしょうか。

(菅野) 前半も攻撃のところでは、短い時間でしたが、局面では良い崩しはできていたので、それがシュートまでしっかりつながった場面でした。

最終的には一矢を報いた形で終わってしまいましたが、その後のチャンスを含めて行けていたので、その後もう少しのところで追いつくためのパワーがうちには足りなかったのかなと思っています。

——後半28分に石田みなみ選手に代えて川島はるな選手を投入しましたが、その狙いについてお聞かせください。

(菅野) 石田の積極的な突破の部分は非常に生きていました。ですけども、だんだん疲れも見えてきてましたので、逆に、川島を入れることによって、中へのプレーを要求しました。

外からの突破という側面から、中での関わりを増やす。ワントップ気味の布陣でしたので、そこの近くへの侵入し、ゴール前の厚みを持たせる。

南野のサポートをしながら、上手くボールを引き出し、逆に追い越す動きも含めて、やっていこうという狙いがありました。

——81分に左サイドからのパスを中央に走り込んできた川島はるな選手がループシュートを放ったシーンがありました。あの動きはまさに狙い通りだったのではないでしょうか。

(菅野) そうですね。前節も川島を途中から入れて、決めきれませんでしたがチャンスを作りました。そこまでのことはできるので、後はより精度の高いシュートを出して行ければ得点に繋がるかなという感じはあります。

——終了間際の43分、ルーキー北方沙映選手の初出場となりましたが、今後彼女にどんなことを期待しますか。

(菅野) 今年、高卒で入ってきてくれて、高校時代最後の選手権での怪我で、ずっとリハビリが続いていたので、中々、ここに入ってくるチャンスなかったですが、やっとしっかり練習できるようになってきた。

彼女はなでしこ1部で力を発揮できるポテンシャルを持っていると思うので、まだまだこれからですけど、これから頑張っていこうよというメッセージを含めての出場でした。

——最後に次節の日テレ戦に向けて意気込みを聞かせて下さい。

(菅野) まさに今のなでしこの女王なので、一番力のあるチームだと思っています。リーグ戦における前回対戦はスコアレスドローという戦いができましたけど、その後のカップ戦は、1戦目はまあまあ良かった部分はありましたが、もう一戦は0ー7ですかね。後半は完璧にやられました。

リスペクトしてますけど、リスペクトし過ぎないように、チャレンジャーとして1番のチームに対して、自分たちがどれだけ戦えるのか。もちろんやるからには勝利を目指して戦いたいと思っています。

フォトギャラリー Photo by 遠藤孝輔

<了>

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