強力名古屋攻撃陣をシャットアウト「もっと俺らはできる!」手応えをつかんだスコアレスドロー〈J1 第3節 湘南0ー0名古屋〉
J1 第3節 湘南ベルマーレ0-0名古屋グランパス(BMWスタジアム/12465人)
リーグ開幕2連勝の名古屋と公式戦3戦を2勝1分、負けなしの湘南、ともに好調なスタートを切った昇格組同士の対戦はスコアレスドローで終わった。
ガブリエル・シャビエル、ジョーらを筆頭に抜群の破壊力を誇る名古屋攻撃陣をシャットアウト。ハイプレスでボームを奪い素早い攻撃で相手ゴールに迫る湘南。名古屋にとっては決め切れなかった試合、湘南にとっては狙い通りの試合展開となった。
湘南はルヴァン杯で存在感を示したキャプテン高山 薫がスタメンに復帰、菊地 俊介とともに前線から献身的な守備が際立ち、終始コンパクトな陣形を維持したディフェンス陣がハイラインから果敢にプレスを仕掛けた。
「リーグ戦を3試合やりましたけど、今までであれば試合が終わった後に「いっぱいいっぱいだな、これ以上行けないな」という試合が多かった。ただ今日の試合も含めて選手も「勝てたな」と、たらればの話ではなくて「もっと俺らできるな」という感情が、今の選手たちの90、95パーセントを占めていると思っています。」と湘南曺監督も手応えをつかんだようだ。
さらに「水曜日のルヴァン杯で非常に良いプレーをしながら今日ベンチに入れなかった選手もいますし、そういったところが年間通して生かされるはず。良い循環のなかで選手を見られてるなということが、今シーズン自分自身も楽しみ。」と付け加えた。
今季新たに獲得した梅崎 司(浦和から加入)ミキッチ(広島から加入)をしてもレギュラーが保証されていない、それはこれまで培ってきた”湘南スタイル”の成長をあらわしている。「メンバーが変わっても考え方はチームに残さなくてはいけない、それをベースに選手を獲得したり、新人をとるのが本来クラブのあるべき姿。」(曺監督)
後方から果敢にチャレンジする山根 視来、攻守にわたり大車輪の活躍を見せる杉岡 大暉ら、若手選手の台頭がその象徴となっている。
我々はサッカーが下手だから走らなきゃいけない、ある一時期ではそういう段階だったが、今は「サッカーが上手くなるために走る」と締めくくった曺監督。
旋風を巻き起こす準備はできてきいる。
Photo Gallery 〜Photo by TAKUMI〜
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