泥水をすする覚悟を持って
そうだよなぁ、やっぱりそうですよね。
ある会社の経営者の方との会話の中で、ボクは思わずこう漏らしてしまった。
「上手くいかない時、上手くいくまで、どんなことでもやってきたし、諦めなかった。」というお話。
たしかにボクも、寝ずにやり遂げたことや、休まず酷使したこともたくさんあった。そうしなければならない状況でしたからね。
そう言えばそうだったよねと、この経営者の方も、ボクも、そんな過去をすっかり忘れていました。ある出来事をキッカケに、ボクはこの方の苦労話をはじめて耳にした。
“泥水をすする覚悟”という比喩を思い出した。逆境を受け入れ、努力を厭わない、力技を奮わせて何がなんでも成功に導くという覚悟。ボクはまだまだ覚悟が足りていないなと感じました。
人は大概、上手くいかない時、他者や環境のせいにしがちです。自分の力不足、努力不足と向き合うことは案外難しいものです。ですが、この悪しき思考のスパイラルから抜け出さない限り、活路を見出すことはできません。
それに頭を使わなくてはアイデアを絞り出すことはできません。勉強会に参加した、本を読んだ、それだけで行動したかのような錯覚に陥りがちですが、行動とは一歩踏み出すこと、工夫を繰り返すことです。
たまには無茶したっていいんじゃない?
突拍子のない目標を掲げてみたり、時間や労力を惜しまず一つのことに没頭してみたり、枠を飛び越えるには、時には無茶が必要ではないだろうか。
これまで幾度も逆境を乗り越えてきたのですから、何度でも立ち上がる勇気はすでに備わっているはずです。”泥水をすする覚悟”を思い返しながら、もう一度這いつくばってみようかな。そんなことを考えていました。