この日にかける想いがある。ワールドカップは偉大なる舞台〈ロシアW杯5日目〉
今大会は初出場の国が2つある。そのうちの一つは人口30万人の小国アイスランド、そしてもう一つが優勝候補の一角に挙げられるベルギーとの初戦に登場した北中米代表のパナマだ。
国家斉唱に涙を流し、円陣を組み自らを奮い立たせる。試合前の番組でワールドカップ初出場に至るストーリーが紹介されていました。あと一歩のところで出場を逃した経緯や、銃撃戦に巻き込まれて命を落としたチームメイトのこと、そして家族や仲間の想い。
スタンドの観客がどれだけこのストーリーを知っているかどうかは分からない。だが、たとえ知り得なかったとしても彼らから滲み出る闘志から何かを感じたのかもしれません。優勝候補相手に果敢に挑む彼らの勇姿に、観客からパナマコールが湧き上がった。
ミスが多いパナマは、前半こそ善戦していましたが、自力で勝るベルギーに徐々に押し込まれ0-3で完敗。下馬評を覆すことは出来なかった。
彼らの姿を見て改めて感じたことがある。やはりこのワールドカップという舞台は特別だということ。この大舞台で戦えることをボクたち日本人は当たり前に思ってはいけない。6大会連続6回目の出場となるロシアワールドカップ、今でこそ、この場に立つことを当然のように感じている日本のサッカーファンも多くなってきましたが、これまでの歩みを振り返れば、この舞台でプレーできること奇跡に近いはず。
この日のために何年もかけて準備してきた選手たち。まずは彼らに悔いの残らないプレーをしてもらいたい。そして願わくばボクたちサポーターを歓喜にいざなって欲しい。さぁ今夜、ピッチに立つ彼らと共に、この日にかけた想いを噛み締めたい。
ロシアW杯 大会5日目
グループF スウェーデン1-0韓国
グループG ベルギー3-0パナマ
グループG チュニジア1-2イングランド
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