スピード感溢れる鋭いカウンターは今後のトレンドとなる。〈3位決定戦 ベルギー2-0イングランド〉
やはりベルギーは強かった。彼らが繰り出すスピード感溢れる鋭いカウンターは今大会を沸かせました。
あるコラムに書いてありましたが、今大会はVAR(ビデオ判定による審判補助システム)の導入が話題になりました。このシステムの導入によってゴール判定の正当性、あるいはファールの正当性を把握して、正確なジャッジができるようになった。ところが審判を悩ませたのはこのVARではなく、カウンターの速さだったそうだ。今後は審判にも一流選手並みのスピードや持久力が求められてきたと語ってありました。特にベルギーやフランスの高速カウンターは球筋を追いかけることは不可能ではないかと素人のボクでもそう思うほどです。
“縦に速いサッカー”は3位決定戦でも試合を決定づけた。前半4分、ベルギーが繰り出したカウンターは圧巻の一言に尽きる。左サイドのシャドリからルカクに、左サイドを駆け上がるシャドリに再びルカクからパス、シャドリが放ったクロスを右後方から一気に駆け上がったムニエがフィニッシュ。
2点目のシーンもベルギー持ち前の得点パターンだった。前向きでボールを持ったデ・ブルイネがタイミングを見計らいアザールにパス、アザールがそのままゴール方向へボールを持ち込みシュート。ルカク、デ・ブルイネ、アザールが織り成すベルギー攻撃陣はやはり今大会屈指だった。
フランスに敗れ惜しくも決勝進出を逃したベルギーだが、彼らが魅せてくれたサッカーはおそらく今後のトレンドになるに違いない。さて、いよいよ今夜、決勝戦が行われる。フランス優位との見方が有力だが、個人的にはクロアチアを推したい。なぜなら彼らはノックアウトステージが始まってからの3試合、全ての試合を120分間戦ってきたから、そして全ての試合で追いすがりギリギリのところで覆してきたチームだから。サッカーの神様が微笑むのはクロアチアの方であってほしい。そんな風に願わずにはいられない。
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