サッカー馬鹿

2019.5.27

攻守の切り替えの速さでメキシコを圧倒!グループリーグ突破へ大きく前進〈U-20W杯GLメキシコ0-3日本〉

 
完璧な試合だった。
 
南米王者エクアドルとの初戦をドローで凌ぎ迎えた第2戦、北中米の強豪メキシコと対戦した日本は宮代大聖の2ゴールと藤本寛也の2アシストの活躍で3得点、守ってはエースD・ライネスをシャットアウト、初戦とは見違える内容で相手を圧倒した日本がメキシコに快勝。決勝トーナメント進出へ向けて大きく前進した。
 
エクアドル戦から3名のスタメン変更で臨んだ日本は、対人プレーに強い鈴木冬一を左サイドバックに置き、エクアドル戦に途中出場した宮代を2トップ田川亨介の相方に、ドイスボランチ齊藤未月の相棒には伊藤洋輝に代えて藤本を抜擢。スタメンを奪取した3人が期待通りの活躍を見せた。
 
とりわけ目立っていたのは2アシストを記録した藤本だ。相方齊藤未月と組むドイスボランチはやはり高い組織力で構成される日本の核となっていた。
 
ボール奪取能力の高い齊藤未月の傍ら攻撃のスイッチ役を担う藤本。後方から積極的に飛び出し攻撃に厚みをもたらせば、ボールロストも素早いチャージで回収。特にこの日の日本はこの2人を中心とした攻守の切り替えの早さが目を引いていた。
 
終わってみれば、数字上ではシュート数、ボール支配率ともにほぼ互角を表しているが、この数字の裏側にある”狙い”は日本の方が明確だったと言える。こういった意味合いからも日本のスカウティングが明らかに相手を凌駕していた。
 
加えて、オフサイド判定による田川の幻のゴールを含め、日本のゴールシーンはどれも見事だった。初戦と比べて選手同士の連携が深まり、それによって選手ひとりひとりの個性が見て取れる。左右の足から放たれた宮代の2ゴールも素晴らしかったが、エース田川にゴールが生まれたことが大きい。間違いなく今後の戦いに勢いをもたらすはずだ。
 
次戦イタリア戦はグループリーグ突破を決める重要な試合だが、既に突破を決めているイタリアは大幅なメンバー変更もあるだろう。こちらも日本にとっては追い風となるはずだ。日本は次戦引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まる。

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