サッカー馬鹿

2019.8.28

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苦手ユアスタで貴重な勝点「1」をGET!難しい状況下で見せた底力〈明治安田生命J1第24節 仙台1-1湘南〉

明治安田生命J1第24節 ベガルタ仙台1-1湘南ベルマーレ(ユアテックスタジアム/17.759人)
68分 道渕諒平(仙台)
75分 金子大毅(湘南)
 
 
明治安田生命J1第24節、苦手ユアスタに乗り込んだ湘南は前節につづいてパワハラ疑惑で調査中の曹貴裁監督に代わり高橋健二コーチが指揮。試合は相手に先制点を許しながらも金子大毅の意地の同点弾でドロー決着。最後まで粘り強い戦いを貫いた湘南が敵地で貴重な勝点「1」を積み上げ順位を一つ上げた。
 
この勝点「1」こそ湘南の底力の現れではないだろうか。
 
この試合は終始仙台にペースを握られていた。積極果敢なプレスは空転、ボール奪取からのファーストパスも相手に引っ掛けてしまう。走るサッカーというよりは”走らされる格好”となってしまった湘南。戦術的には決して狙いどおりに機能しているわけではなく、個のチカラ、個のファイトに委ねている印象が強かった。
 
選手たちの気迫を駆り立てたその背景には高橋コーチのチームマネージメントがあった。累積警告で出場停止の主将 大野和成に代わりゲームキャプテンを務めたのは長期離脱から復帰後、初のスタメン出場を果たした岡本拓也だった。この采配については「彼(岡本)のリーダーシップ託した」と高橋コーチは語っている。
 
ポジション的には大野が務める左センターバックに杉岡大暉を置き、トレーニングで調子を上げていた鈴木冬一を左ウイングバックに起用。こうした采配からも高橋コーチが選手に寄せる信頼が伺えた。
 
高橋コーチにとってこの試合で途中出場を果たした梅崎司と菊地俊介の復帰も心強かったに違いない。「前半からベンチで見ていても、イージーなミスが多いという印象でした。」と試合後のインタビューで菊地が指摘したとおり、余りある気迫がゲームを難しくしていた湘南にとって2人のベテランの復帰はチームに落ち着きをもたらし、さらに結束力を高めた。
 
難しい状況下でのゲームがつづいている湘南だが、絶大なる指揮官不在の中で得たものは大きい。それはチーム一丸という言葉が相応しい。窮地に陥りながらももぎ取ったこの勝点「1」は今後の戦いに大きく影響するだろう。
 
ただその一方でやはり気掛かりなのは曹貴裁監督の今後の去就だろう。代理で指揮を執ったこれまでの高橋健二コーチの采配を見て思うところは手堅さでありアイデアを感じない部分でもある。代理という事情もあり中々思い切りの良い采配は今のところ見られていない。この日の仙台は前線のジャーメイン良をサイドハーフで起用するなど意外性溢れる采配を見せた渡辺晋監督のように、リーグ終盤における戦いはある意味奇をてらった奇襲も必要だろう。そういった意味においても曹貴裁監督の早期復帰を願わずにはいられない。あるいは高橋コーチに全権委任するなど方向性を示さない限り今後も厳しい戦いがつづくだろう。

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