「ぶっちゃけインスタって効果あるの?」
真っ先に手を挙げるのは、おそらくこの美容室でしょう。
投稿数:3,352 フォロワー数:46.3万
銀座、原宿、渋谷をはじめ都心に5店舗を展開する人気美容室『ALBUM』のInstagramです。
圧倒的です。
反響が大きさだけではなく、集客力も間違いなく桁違いでしょうね。素晴らしい!
で、ボクのお店のインスタはこちらです。
「まあ、ショボい」ショボすぎます。(泣)
肝心な成果ですが、ここ1年間で来店したくださったお客さまは・・・たったの1人。(正確に言うと二人)親子でボクのお店を利用してくれています。
もうホント、この方、大好きです❤️
メッセージの交換も、まるで恋人同士だし(男性ですがww)
ではなぜ、アルバムのインスタが大反響なのか。どこが凄いのか?その一方で、どうしてボクのインスタは沈黙が続いているのか。
検証を交えて、深掘りします。
一応インスタはやってるけど効果はイマイチ
そんな人のお役に立てるはずです。
こんにちは 勝村大輔(gunners5050)です。
ボクは美容師歴25年、人口20万人の市内に20坪の小さな美容室を営んでいます。お店は間もなく開業から15年目を迎えます。
本記事でお伝えする内容は、下記のラインナップです。
- なぜ『Arbam』は圧倒的なのか
- インスタ集客をドロップアウト
- 好きなことしか発信しない
一つずつ解説しますね。
1. なぜ『Arbam』は圧倒的なのか
その理由は明白です。
アルバムが『トレンドリーダー』としてインスタユーザーに認知されているからです。
膨大な投稿数
まずは情報量が圧巻です。
現在までのアルバムのインスタ投稿は「3373」。
この数字は、毎日一回ずつ投稿しても、追いつくのは10年くらい先の話。
その間にも彼らは膨大な量の発信をするので、永遠に追い越すことはできません。
尖った発信
投稿数もさることながら、やはり注目すべきは投稿の”質”です。
彼らがこだわっているのは、決してヘアースタイルのクオリティではありません。
彼らが追及しているのは投稿の”魅せ方”です。
インスタには日々、全国各地の美容師たちが自慢のヘアースタイルを投稿しています。
その数は、数え切れないほど膨大です。
例えば、#ボブ(ヘアースタイルの名称)を検索すると投稿数3.4M(340万)と表示されるほど。
彼らの目指しているのは、飽和状態から逸脱です。これが、彼らの発信が“尖っている”理由です。
トレンドリーダーの自覚
彼らにはトレンドリーダーとしての自覚があります。
この点が、一般の美容師たちとの大きな違いでしょう。
質の高い投稿を継続するために、モチベの維持は最重要です。
彼らは、自慢のヘアースタイルを披露したいわけではない、流行を生み出したいのだ。
投稿している各々の美容師に、トレンドリーダーとしての自覚が伺えます。
2. インスタ集客をドロップアウトしました
よって、ボクは早々にドロップアウトすることにした。ww
「トレンドを生み出すつもりなんてねーし」←(負け惜し)
だからといって、インスタ活用を諦めたわけではありません。
そんなボクを後押ししてくれるデータがあります。
このニールセンの表には、2016年8月から2017年8月までの1年間におけるInstagram利用者数と、増加率が掲載されています。
注目は40代、50代以上のインスタ利用者の増加です。(伸び率がえげつない)
この表から解ることは、40代以上の利用者が20代以下の利用者を凌駕したという事実。
もはやインスタは、若者だけのSNSではないとう証が示されています。
俄然、やる気が湧いてきます。w
3. 好きなことしか発信しない
ボクの個人アカウントは”サッカー”だらけです。
なぜサッカーなのかというと、サッカーが死ぬほど好きだから。
なので、フォロー中もフォロワーも、その殆どをサッカー好きが占めています。
#でつながる
中でも、ボクは湘南ベルマーレというサッカークラブが好きなので、
相互フォロー関係にある多くはユーザーも、湘南ベルマーレが好きな方が多い。
理由は、ボクの投稿のほぼすべてに、#湘南ベルマーレ #bellmare が付いているからです。
前述した、インスタ経由の唯一のお客さまとの出会いも #bellmare がキッカケでした。
ビジネスアカウントを併用
彼が来店してくれた理由は、おそらく下記の2点と考えられます。
- 趣味が同じだから
- ボクが美容師だと知っていたから
ビジネスアカウントを併用する理由はココにあります。
もしボクがビジネスアカウントを持っていなかったとしたら、おそらく彼は、ボクが美容師であることを知らなかったかもしれません。
- 個人アカウントは遊び
- 店舗アカウントはご案内
だからボクは、ビジネスアカウントでは、ヘアースタイルを含め、お店の雰囲気や、スタッフの顔を掲載することで、ユーザーに安心感を抱いてもらうような投稿を心がけています。
まとめ
インスタに限らず、SNSをビジネスに活用する場合、抑えておきたいポイントは3つあります。
- お客様にとって有益な情報
- 趣味や好きなことを織り交ぜて個性(キャラ)をアピール
- 活発なコミュニケーション
アルバムの投稿と比較すると、ボクは圧倒的に①”お客様にとって有益な情報”が足りていないことが判ります。
お客さまに有益な情報 = 自分が出したい情報
ではないという事実。
つい、やってしまいがちですが、自己満投稿ではユーザーの心を動かすことはできません。
「ユーザーは何を求めているのか?」
一見、派手さばかりが目立つアルバムの投稿ですが、彼らほど、ユーザーと向き合ったインスタ活用をしている美容室は稀です。
その一方で、② ③に関しては、誰にでもできます。
好きなことに、とことんハマる。
ただそれだけですから。
ボクには、たった一度の成功体験しかありません。
ですが、この経験には大きな可能性が含まれています。
本来、SNSは遊びです。
その場をビジネスに利用したいと考えるのは、お店の勝手です。
アルバムの投稿を見て、遊んでいるようにしか見えないのは、ボクの気のせいでしょうか?
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