2. 改善方法は3つある
目標売上を設定する
あなたの売上目標はいくらですか?
例えば、月間100万円に設定したとします。
勤務日数は20日/1日8時間
客単価は6000円とします。
※客単価は全国平均で設定しました。
そうすると、
1日の平均売上は5万円
1日の平均客数は8名
こなさなければなりません。
案外、余裕ですよね。
ところが、週末に来客が集中することを想定すると、1日の来客が15名を超える日も珍しくはないはず。
こうなると、一人当たりのカット時間を30分以内で収めないとならなくなる。
まずは目標売上を設定する。
目標売上から逆算すると、施術時間の限界値が明らかになります。
同じカットなのに、普段は1時間かける。忙しくなると30分で終わる。
この仕事のやり方では、信頼されませんよね。
時間単価を高める
自分はこだわっている。
妥協するつもりはない。
だからカット時間が長いのは仕方がない。
こういった美容師もいるかもしれません。
そのこだわりを貫くのなら、カット料金を値上げする他ありません。
時間単価を意識してみましょう。
カット料金が4000円、カット時間が1時間なら、時間単価は4000円になります。
カット料金が4000円、カット時間が30分なら、時間単価は8000円になる。
カット料金を8000円にすれば、時間単価は上記と同じ金額になるわけです。
値上げをするのか、あるいはカット時間を短縮するのか。
価格を決める権限がないのなら、仕事を速くするしかありませんよね。
俯瞰視点を持つ
3つ目は、技術的な視点です。
仕事が遅い美容師は、手元の作業に集中しがちです。
特にカットが遅い美容師は、最終形のイメージが曖昧なため、行き当たりばったりの作業に陥る傾向があります。
そうなる理由は、俯瞰(ふかん)できないからです。
俯瞰とは、鳥の目線で、全体像を把握すること。
例えば、
クルマの駐車が上手いドライバーは、まるで空からクルマを眺めるように、空間を把握し、枠内にクルマを納めることができます。
カットラインに置き換えると、目の前では□(四角)に見えても、上から見ると○(丸)に見え、一歩離れると球体に見えます。
手元に集中し過ぎると、全体像を捉えることができなくなります。
これがカットに時間がかかる最大の理由です。
視界を広げることで一気に仕事は速くなるはずです。
3. トレーニングを積み重ねる
これまで仕事を速める考え方と技術的な視点を解説しましたが、詰まるところ、仕事が遅い一番の要因は技術力不足です。
トレーニングしてますか?
プロなら、練習すべきです。
プロスポーツ選手のように、鍛錬を重ねるべきです。
大して上手くもないのに認めようとしない。
妙なプライドを抱えている。
お客さまのためとか言いつつも、自己満足に溺れているだけ。
厳しいようですが、これが現実です。
かつての自分も似たような道を通ってきたので、おそらく間違いないと思います。
仕事を速くするということは、何かを省略することではありません。精度を高めることです。
まずは100万円プレーヤーを目指しましょう。
ここまで到達して、初めてプロと呼べます。
今回は以上です。
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