コンサル

2020.4.12

緊急事態宣言下においての美容室の休業判断について【本音を語ります】

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

この記事を書いているボクは、現役の美容師です。

美容師歴は25年、人口24万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店は先日、15年周年を迎えたばかりです。

 

緊急事態宣言発令からすべてが一変しました。

 

不要不急の外出自粛要請に加え、各種施設や店舗への休業要請がおこなわれています。

当然のように、休業要請の中に美容室も含まれるのだろうと覚悟していました。

ところが美容室への休業要請はありませんでした。

理由は定かではありませんが、おそらく不急でなくとも、不要ではないとの判断に至ったのでしょう。(政治的な脈絡はないと信じています。)

正直にいうと、美容室への休業要請の除外に複雑な想いが込み上げてきました。

いっそ休業しろと言ってもらえた方が気が楽。できれば休業補償もして欲しい。身勝手は承知ですが、これが本音です。

都市部を中心に自主的に休業に踏み切った美容室は数多くあります。

この動きは地方にも広がりを見せています。

もはや、営業していること自体に罪悪感を感じずにはいられません。

他方面からのバッシングも少なからずあります。魔女狩りのような事態に発展しないことをただただ祈るばかりです。

ボクのお店では、あらかじめ緊急事態宣言の発令と同時にスタッフの休業を決めていました。本人も心配でしょうし、ご家族への配慮を考えての決断です。

現在は、妻とふたりで営業しています。営業しているというより、事前にご予約頂いたお客さまに対応しているといった感じです。

以前よりも、人の出は圧倒的に少なく、市民への外出自粛が浸透してるようで、店内は開店休業状態がつづいています。

ある意味ホッとしていますが、それと同時に不安にも襲われます。

いつまでこの状況がつづくのだろうかと。

この想いはきっとボクだけではないと思います。休業に踏み切れない理由は「終わりが見えないから」です。

緊急融資とは名ばかりで、最低でも2、3週間を要すると返答をいただきました。

融資が確定するまでの間、今後の固定費の支払いを滞りなくおこなうために1円でも貯蓄を増やすしかない。恥ずかしながら、これが営業を継続する大きな理由です。

だけど、ウイルスの感染拡大は止まりません。そろそろ限界が近づいています。折を見て休業を決断したいと考えています。

今から休業すれば、たったの3週間です。とりあえず、ここまでは何とでもなります。もし、それ以上延びるようであればその時に考えればいい。

これが現在の想いです。

そしてもうひとつ付け加えて置きたいのは、前述のとおり、現在のところ政府から美容室への休業要請はおこなわれておりません。

美容室の営業は法的に認められています。

もし営業をつづけている美容室を見かけても、非常識だと罵ることはやめていただきたい。

他業種と同様に、美容室関係者も必死です。決して、お客さまとスタッフの安全を軽視しているわけではありません。

これだけは知って欲しいと思い至り、お伝えさせていただきました。

大変お恥ずかしながら、今頃になって政治への関心が高まっています。

正直なところ、マスク2枚の配布は疑問ですし、その他、すべての対策に納得しているわけでは決してありません。

しかし、厚労省をはじめ奔走してくださっている方々には本当に感謝しています。

そして何よりも命の危険をかえりみず現場で奮闘してくださっている医療関係者の皆様、本当にありがとうございます。

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