サッカー馬鹿

2015.5.21

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You’ll never walk alone 味スタゴール裏レポ 〜ナビスコ杯 FC東京vs V甲府〜

”ファン”を観戦者、”サポーター”を応援者と定義するならば、この日、味スタに駆けつけた人の多くは、サポーターと呼んでもいいのではないか。平日の夜にもかかわらず、味スタは、8699人の観客動員を記録。

You’ll Never Walk Alone

▼サポーターの大合唱”You’ll Never Waik Alone”は、いつ聞いても感動的だ。
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世界中で歌われているサポーターソング”You’ll Never Wail Alone”(通称”ユルネバ”)

試合開始直前、味スタに響き渡る東京サポの大合唱は、サポーターの団結力を高め、選手を鼓舞する。

この日は、人数こそ少なかったものの、東京サポは、いつだって熱狂的だ。

ヨーロッパを感じさせる応援スタイルを披露する東京サポは、サッカーを見る目も長けていて、華麗なプレーより泥臭いプレーを好むようだ。覇気のないプレーに罵倒し、果敢なプレーを拍手で歓迎する。サポーターの声援は確実に選手を後押ししていることを実感せずにはいられない。

ナビスコ杯 1次L 第5節 FC東京vsヴァンフォーレ甲府

▼ターンオーバーで臨むラインナップ、今季初出場を果たした松田陸に期待!
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カップ戦要員というコトバが示す通り、ナビスコ杯は、Jリーグと天皇杯と並ぶ国内三大タイトルと位置づけられてはいるが、その注目度は極めて低い。これまで4節を終え、Aグループ首位を走るFC東京は、ターンオーバー制を採用した控えメンバー中心の先発を構成。武藤や太田、米本、森重、権田ら、レギュラーに加えて、リーグ戦では途中出場が多かった前田、高橋秀人、東、三田、丸山を起用、右サイドバックには、不動の徳永に代わり、松田陸が今季初出場を果たした。

カップ戦要員という、響きこそ悪いが、ナビスコ杯は、これまで出場機会が少なかった選手が巻き返しを図る場でもあり、若手選手の飛躍のきっかけの場でもある。毎年選出される今大会で活躍した、23歳以下の選手に贈られる”ニューヒーロー賞”を獲得した選手の多くは、今後の日本代表の中心を担っていくケースも珍しくない。

チームにとってだけではない、サポーターにとっても、若手の台頭は待ち遠しい。ゴール裏の熱きサポーターは、”背番号50番”を鼓舞するかのように、声援を送り続ける。その期待に応えるかのように、松田陸は、果敢に勝負を挑み、右サイドを躍動し続けた。

前半40分、先制点を生み出すきっかけを作ったのは、松田陸の右サイドだった。松田のパスを受けた米本が相手ファールを誘発、素早いリスタートから森重がクロス、ファーサイドにポジションをとっていた武藤がダイレクトで左足一閃、FC東京が先制した。

その後、試合を優勢に進めていたFC東京だが、ヴァンフォーレ甲府も粘りを見せる。後半40分、カウンターから、松本が左サイドを突破、そのままゴールに流し込み同点弾を許す。奇しくもぶち抜かれたのは、松田の右サイドだった・・・。

 

満身創痍の武藤が魅せた!!

▼鳴り止まぬ、歓喜の大合唱
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1−1。試合は同点のままアディショナルタイムに突入。誰もが、ドローを覚悟したであろう試合終了直前、左サイドで武藤が倒されFKを獲得。太田のFKを、林が頭で落とし、武藤が倒れこみながらゴール!!

ラストチャンスをモノにし、劇的ゴールで勝利したFC東京。負傷をおしてフル出場を果たし、尚且つ、決勝ゴールを含む全2得点を決めた武藤。ここぞで決めるエースは、この試合でも魅せてくれた。

テレビ観戦でも識者の見解でも、結果を残した満身創痍のヒーローを称える声が大きく聞こえそうだが、ゴール裏の雰囲気は少し違った。この日、最も声援が大きかったのは、初出場を果たした松田陸であったことは、その場にいなければ分からないかもしれない。松田だけではない、再起を図る前田は、得点こそなかったが、熟練したその動きに、称賛の声は大きかった。

当たり前のように聞こえるかもしれないが、サポーターの関心は、チームの勝利である。

レギュラーだろうと、カップ戦要員だろうと、そんなことはサポーターには関係ない。若手の台頭や古参の復活こそが、タイトル獲得に欠かせないことをサポーターは知っているからだ。

”You’ll Never Wail Alone”
お前は、決して一人じゃない。

サポーターソングに込められた想いは伊達ではない。

勝村大輔

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