サッカー馬鹿

2015.6.1

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プライドを捨て、生き残りに徹する戦い〜J1 1st 14節 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島〜

「宇佐美が見たい!」遠藤も今野も藤春も、新旧日本代表選手が揃う昨年の三冠王者ガンバ大阪。1stステージ逆転優勝に、もう一戦も落とせない。ACLでも好調を維持するガンバを「一目見たい!」しかも対戦相手は、リーグ4連勝中の好調Fマリノスである。現在3、4位(ガンバは暫定)を走る好調同士の対戦ですから、”サッカー通”なら誰もが、日産スタジアムに駆けつけたい衝動を抑える方が難しいだろう。だが、”サッカー馬鹿”は敢えてココ、「shonan BMV 平塚スタジアム」にやってきた。

J1 1st 第14節 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島

▼ホームでめっぽう強いベルマーレ
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J1 1st第14節 湘南ベルマーレvsサンフレッチェ広島

圧倒的な強さを見せつけた昨年のJ2優勝、11年ぶりのJ1昇格を果たしたベルマーレに地元のファン、サポーターも胸躍らせているに違いない。その証拠に、今季これまでのホーム観客動員数は12400人、人数こそ平均値を超えることは難しいが、BMVスタジアムの収容率は平均80%を超えている。日々高まるサポーターの声援は、古豪復活への期待が込められてるようだ。

これまで13節を終え、5勝3分け5敗、現在8位のベルマーレは、5勝のうち4勝をホームで勝利、地元平塚ではめっぽう強い。上位チームの負けを下位チームの勝利で補うように勝ち点を積み上げる、実に、しぶとい戦いをしている。

対する相手サンフレッチェ広島は、近年最も安定したチームであることに疑いの余地はない。チームに安定感をもたらしてるのは、佐藤寿人らベテラン勢に加え、千葉、水本、青山、塩谷などの中軸を担う選手、その名を聞くだけで、充実の戦力と言わざるを得ない。さらに、若手の成長も著しい。注目の2選手、浅野と野津田の台頭は、森保サッカーに勢いを与えている。現在2位のサンフレッチェは、首位レッズに4ポイント差で追走も、一試合少ないレッズとの差を考えれば、「もうこれ以上落とせない!」そう、実は今節、最も熱いゲームは、ここ平塚を舞台に行われるのだ。

ベルマーレの粘りを象徴する永木の存在感

▼サンフレッチェにとっては絶対に落とせない一戦だった・・・。
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右のドゥグラス、左の柏。サイドを中心に攻勢を仕掛けるサンフレッチェだが、遠藤航らベルマーレディフェンス陣は、身体を張った守備でサンフレッチェに決定機を作らせない。高い守備意識は、ディフェンス陣に限らず、前線からの執拗なプレッシングは、90分間休むことなく継続された。

全員攻撃全員守備。ベルマーレ戦術の象徴的な選手がいる。キャプテンマークを巻く永木亮太だ。ボランチに位置する背番号6は、テクニカルなプレーで攻撃の起点となり、前線にも効果的に顔を出しシュートも上手い。攻撃センスに溢れ、どちらかというと10番という印象が強い。しかし、この日の永木は、爆発的な運動量で相手を果敢に追い回し、ギリギリのプレーで相手攻撃の芽を積む、この日、チーム1のファイターだった。

対するサンフレッチェは、佐藤寿人に代え浅野を投入するなど、得点を奪いに行く姿勢を見せるもの、ボールの失いどころが悪く、逆にピンチを招くシーンが続く。そして、お互い目立った決定機がないまま試合終了。サンフレッチェにとっては、痛いドローとなった。

J2での栄光を捨て、J1の戦い方に徹する。

▼この日は、勝利のダンスは見られなかったが、ベルマーレの声援がチームに力を与えている。
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自分たちのサッカーに拘ったサンフレッチェと、割り切った戦いで挑んだベルマーレ。試合巧者のサッカーを披露したベルマーレだったが、スタンドの反応は、彼らの戦い方を歓迎するものではなかった。

確かにそれも頷ける。スタンドのファン、サポーターが求めているのは、昨季J2を圧倒的な強さで駆け抜けた攻撃的なサッカーであることを想像するならば、それはもはや幻想に過ぎない。昨季のチーム得点王ウェリントンの退団もさることながら、今季の舞台がJ1であることを忘れてはいけない。

ここまで中位をキープするベルマーレの戦いは、チョウ・キジェ監督のプランを忠実に遂行するチーム力に他ならない。そしてこの日、見ることはできなかったが、サポーターとの勝利のダンス、そして、鳴り止まぬサポーターの声援が、今季のベルマーレの粘りを象徴しているかのようだった。

勝村大輔

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