サッカー馬鹿

2016.1.2

元旦決戦に身を置く喜び【天皇杯決勝 浦和vsG大阪】

やはり元旦決勝は特別だ。

▼コレオグラフィーが大会を盛り上げた。
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元旦にサッカーができる喜びを語る選手は数多くいるが、それはスタンドを埋め尽くすサポーターも同じではないだろうか。無数のゲーフラを掲げ南スタンドを青黒で埋め尽くしたガンバサポーター。巨大なコレオグラフィーを作り出し北スタンドを真っ赤に染める迫力のレッズサポーター。この場に居ることがあたかも選ばれたかのような錯覚を引き起こしてしまう。大観衆の味スタは、高揚感で溢れていた。

天皇杯決勝 浦和レッズvsG大阪

▼大会2連覇を飾ったG大阪
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ベストメンバーで臨むG大阪に対し、準決勝柏戦で負傷した柏木が欠場した浦和は、テクニシャンの関根を温存し、準決勝延長戦から出場した好調の李と興梠が先発、ズラタンをベンチに置いた布陣で臨んだ。

前戦の勢いそのままに猛攻を仕掛ける浦和、その手玉の取るかのように、冷静に相手ディフェンス陣の急所を探るG大阪、奇しくもこの日、生まれた得点は、槙野とのマッチアップを制したパトリックからもたらされたゴールだった。

32分、浦和ディフェンス陣の背後を斜めから抜け出したパトリックに倉田が絶妙のスルーパス、そのままパトリックに独走を許し先制ゴールをもたらしたシーン。その後、興梠に同点ゴールを許すも、53分、遠藤のコーナーキックに、絶妙な動き出しで槙野を振り切り、右足で豪快に叩き込んだパトリックの決勝弾。天皇杯決勝は2ー1、G大阪の優勝は、パトリックの独断場によってもたらされた。

▼この日2ゴールのパトリック
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ところが、スタジアムの盛り上がりがピークを迎えたのは試合終了前の20分間。同点ゴールを奪いに猛攻を仕掛ける浦和の総攻撃と、それに呼応するサポーターの熱狂だった。

57分に関根とズラタン、69分に高木、前戦に攻撃的な選手をズラリと並べ、猛反撃に転じた浦和は、関根が右サイドを切り裂き、高木も左サイドから中央に切り込みシュートを放つ。強引にシュートに持ち込む李の気迫も見事だったが、その度に身体を投げ出しブロックするGK東口のセーブもまた見事の一言に尽きる。レッズサポーターも彼らの反攻を煽るべく大音量のチャントで強烈に後押しする。

▼レッズサポの大音量のチャントは凄まじかった。
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敗れはしたが、チームとサポーターの一体感に、これほどの興奮を味わえたのは、伝統の天皇杯決勝の舞台であったこと、そして元旦であったことも関係しているかもしれない。スタジアムを後にしたサポーターの表情にも心なしか清々しさを感じたは、おそらくボクだけではないだろう。

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