サッカー馬鹿

2016.1.3

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選ばれし者の定め【高校サッカー選手権 3回戦 桐光学園vs青森山田】

神は耐えれる者だけに試練を与える、という言葉を聞いた憶えはあるが、その言葉は、間違いなく今日の彼へ向けられた言葉ではないだろうか。

桐光学園9番 小川航基

高校サッカー選手権 3回戦 桐光学園vs青森山田

▼今大会注目の小川選手
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高校サッカー選手権 3回戦 桐光学園vs青森山田

試合は終始桐光学園ペース。スピーディーな左サイド、テクニカルな右サイド、そして、中央で待ち構える9番 小川の決定力。

試合が動いたのは33分、右サイドに流れながらパスを受けた小川が、そのまま豪快にシュート。桐光学園が幸先良く先制点を挙げる。

追加点も小川によりもたらされた。後半開始早々の48分、右サイドからのクロスを体勢を崩しながらもヘッドで押し込む。

両得点とも、身体能力の高さを生かした、超高校級の小川ならではのゴールだった。

そして、小川にハットトリックのチャンスが訪れた。ペナルティーエリアで倒され、自ら得たPKを蹴ったが、ゴール上を越え失敗。駄目押し点奪取に失敗した。

その後も危なげない試合運びを見せる桐光学園。ところが試合は、終了間際に劇的に動き始める。

▼最後まで諦めない青森山田
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前戦にボールを運び、時間稼ぎに終始する桐光学園を他所に、最後まで諦めない青森山田は、試合終了間際の87分、右コーナーキックをファーで待ち構えていた成田がヘッド。青森山田がようやく1点を返す。

その後もボールキープと選手交代で試合を終わらせようと企てる桐光学園だが、ドラマはアディショナルタイムに訪れた。

これまで幾度となく放り込まれていたロングスローが最後の最後に功を奏す。

ゴールキーパーを含む全員が待ち構えるペナルティーに放たれたロングスローは、誰かの頭に当たりそのままゴールイン。誰の得点だか判別がつかないほどの混戦の中、執念の同点弾が決まった。試合は2ー2。勝負はPK戦へ持ち込まれた。

そして、両チームとも失敗なく訪れた5人目のキッカーは、奇しくも小川だった。

小川が放ったシュートを、真横に飛んだGK広末がセーブ。青森山田の勝利が決まった。

▼桐光学園の選手権は終わった。
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負けたら終わりのトーナメント決戦、プロよりも10分短い試合時間、そして、延長戦もないことから、高校サッカーにおいて、PK合戦に突入することは、別段珍しいことではない。ただこれほど劇的なドラマに遭遇するなど夢にも思わなかった。

この日、2得点を決め、2本のPKを外した小川航基。彼を陥れた悲劇は、余りにも残酷だった。けれど、それこそが彼が逸材である事を証明しているようでならない。

ジュビロ磐田入りが内定している小川のリベンジは、この日の敗戦を受け、プロという舞台へと持ち越された。

今後彼がどのような活躍を見せてくれるか。その日を是非とも楽しみに待ちたい。

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