コンサル

2016.4.24

人はなぜ、安売りなんてしたくないと言いつつ、安売りされることを歓迎するのか?

安売りは正義か悪か?そんなことがふと頭をよぎりました。

w10

ボクは美容室の経営者でもあります。なので安売りを手段として用いる事もある。本当は安売りなんてしたくないんですよ。でも仕方なくやる場合がある。

どんなケースかと言うと、指名客の少ない美容師、または、新人美容師にもっとお客さんをつけて欲しいから、そのためのサポートだと思っているからです。

でも困ったことに、指名客獲得に苦戦している美容師に限って、私は技術を安売りしたくないと主張します。もちろんボクも美容師だから気持ちはわからなくもない。ただ安売りに対しての気持ちは、その美容師とは少し違うかもしれない。

いつも来てくれるお客さんには、たまにはサービスしてあげたくなるんです。例えば、「今日この後デートなんです!」なんて会話になったとします。それならって、可愛くセットしてあげたくなっちゃうんです。もちろんサービスで。

これだってある意味安売りです。

それに、もしボクにまだ沢山のお客さんが付いていないとしたら、まずはカットさせてもらいたいじゃない?だったら、少しくらいの割引も仕方ないなぁと思う。だってカッコよくしてあげれる自信あるし、1人でも多くの指名客が欲しいしね。そこに向かって頑張るしかないじゃないですか。それにお店に申し訳ないなぁとも、当時は思っていたかな。お店側が仕方なく安売りしてるんだから。

安売りなんてしたくないと主張しつつ、そうは言いながらも安売りを歓迎している。お店側は案外、お客の立場でいる時の自分を忘れちゃうんです。

だって、安売りは嫌いといってるくせに、マクドナルドの割引アプリをダウンロードしてる人もいるし、ボクだって航空券の早割買うし、ガソリンだって出来るだけ安い方がいいに決まってる。

要は、人によって安い方が良いと思ってるモノやサービスもあるし、安かろう悪かろうといって、惜しまずお金をかける人もいるってこと。

そう考えた時、果たして、自分の商品やサービスはどちらに属しちゃうのか?それは売る側ではなく買う側の価値観に委ねるしかない。そして敢えて価値を下げて売る必要もないということになる。

なぜ安売りを嫌い、そう主張しながらも安売りを歓迎してしまうのか。その理由は、損得関係だけで表すのは難しいかもしれない。職人特有のプライドとか、素人特有の知ったかぶりとか、そんな感情的なこともかなり関係あるのではないだろうか。

改めて気づいたこと、それは、価格を下げることと、価値を下げることは一緒ではないということ。そしてボクたちは、価格以上の価値を届けているのだろうか。そこが一番大切なんだよね。

そんな取り留めのないことを考えてました。
それではまた。

Categories & Tags

あなたも大切な人のサポーター。よかったらシェアお願いします!

TOP