1stステージ開幕戦、仙台戦以来の日産スタジアムに来た。1stステージ第17節 FC東京を迎えての最終戦だ。
結果から言ってしまうと、0ー1 奇しくも開幕戦と同じスコアでの敗戦だった。
1stステージ全日程を終え11位。昨年同様に相変わらずの試行錯誤は続いている。
とはいえ、低調ながらもしっかりと中位をキープしているあたりが如何にもマリノスらしく、Jリーグ発足以来、未だ降格を経験していない古豪のプライドは今も尚錆びれることはない。
(yahoo!ニュース参照)
今朝、興味深いデータを見つけた。ホームスタジアムの観客動員数を昨シーズンと比較したものだ。
このデータは、あくまでも1stステージを終えてのものであり、折り返し時点での数字だが、マリノスが3位に付けていることにまず驚いた。
新スタジアム元年のG大阪の1位、最終節まで優勝争いを演じた鹿島、川崎の両チームの台頭もまた頷ける。
只、何故、低調のマリノスが3位に付けてるのだろうか、一見、不思議に思った。
その答えは直ぐにわかった、バックスタンドに腰を下ろすことで、あからさまに実感できるからだ。
昨夜の観戦を共にした友人でもあり、古参のマリノスサポーターでもあるトミーの話を聞いて納得した。というか、ボクが勝手に気づいたと言った方が相応しいかもしれない。
そのチームの人気を実感するのは、ゴール裏の熱狂地帯ではない、バックスタンドにある。
バックスタンドには、彼のようなピッチに熱視線を送り続ける古参のサポーターの姿をよく見かける。その数が圧倒的に多いのが、ココ、日産スタジアム。特に二階席に多い印象がある。
彼らはゴール裏のサポーターのように、身体を上下に揺さぶり、大声でチャントを叫ぶことはない。
膝に肘を乗せ、前のめりにかがみ、ただひたすら、熱い眼差しを選手に送り続ける。その表情は険しく、まるで怒っているかのようだ。
低調マリノスが何故、観客動員を維持することができているのか、その理由そのものが彼らの存在であり、低調だからこそ、彼らのような古参のサポーターは、積極的にスタジアムに足を運ぶのだ。
マリノスの観客動員を支えてるのは紛れもない、バックスタンド二階席である。
試合に敗れ、静かに席を立つ彼らの姿を思い出した。