過去は宝物だなと思った。
他者紹介というワークを完遂するために、とにかくこの他者にあたる相手のことを知り尽くす必要がある。そのために、その人が生まれてきてから今日に至るまでのことを語る相手の話にとことん耳を傾ける。逆を言うと、自分の事を相手に知ってもらうために、こと細かくこれまで生きてきた過程を振り返り、掘り下げて話さなくちゃならない。
サポート講師としてエクスマ塾とかかわらせてもらってるボクは、これまで色んな人の、様々な人生を目の当たりにしてきた。「ウソだろ?」ってビビる事もあるし、「マジかよ!」って驚くこともある。奇想天外とはまさにこのこと。彼らにとっての普通は、ボクにとっての普通じゃなく、ボクにとっての普通でさえ、赤の他人にとってみれば奇想天外なのだ。
同じ人生などあるはずもないし、各々が歩むべき人生があるわけで、その誰とも被らない生き様こそが、その人のオリジナリティーであり、価値なんだと思う。たとえそれがどんなに険しい人生であったとしても、そこに価値がないはずなどないのだ。
本気で他人の人生と向き合った時、羨ましいとか、大変だったんだろうなとか、その人の人となりと自分の人生を比べようとすること自体がくだらないことに気づく。他人との優越に満足したり、他人との違いに戸惑ったり、ボクらは得てして、自分の居場所を無意識に確保しようとしているのかもしれない。
このワークの目的はUSPを発見する事。USPとは、他人には真似のできない強みとか価値のこと。ビジネスをする上でとっても大事な価値。でも、大切なのはこの価値ではなくて、その価値を意識して前進することではないか。ボクはそう思っている。だって他人と違っていて当たり前なんだから。
小さな価値を感じて、その価値を育てていくこと。そうする事で人生がもっと楽しくなって、今をしあわせだと感じることができる。ボクもそうありたいなと思った。
過去に感謝して、今日も頑張ろう。味わい深い他人の人生を目の当たりにして、妙に力が湧いてきた。帰りの新幹線の車内で思わず書き留めてしまいました。それではまた。