サッカー馬鹿

2016.12.2

シャペコエンセの選手を乗せた飛行機事故の悲報を受けて。

メデジンの悲劇

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11月28日、ブラジル1部リーグ所属のシャペコエンセの選手、スタッフを乗せた飛行機がコロンビア北部のメデジン近郊の山中に墜落した。

このニュースが飛び込んできた時まで、正直言うと、このシャペコエンセというクラブの存在を知らなかった。

シャペコエンセとは、1973年創立の地方クラブである。彼らが台頭してきたのはごく最近のことらしい。なので日本に住むボクらが知らないのも無理はない。

シャペコエンセの躍進は、ブラジル国内のみならず、南米一のクラブを決める『コパ・スダメリカーナ』を決勝まで勝ち上がり、今まさに決勝の舞台へと向かおうとする、その飛行機で悲劇が起きてしまったのだ。

想像してみてほしい。首都圏から遠く離れた地方にあなたは生まれた。その地が発祥の小さなサッカーチームがある。その我らがサッカーチームが全国区までのし上がり、地域の誇りになった。そのチームの躍進は止まらない。舞台はアジアの舞台へ、そして世界の舞台へと羽ばたこうとしていた。こうして迎えた決勝戦。敵地へのアウェイ戦へ向かう飛行機が墜落してしまったのだ。我が町のヒーローたちが突然いなくなってしまった。

https://twitter.com/hgmhlvk4/status/803560263974723584

サポーターだけではない。国中が、そして世界中のサッカーファンが悲しみに暮れた日となってしまった。

一週間後に控えた日本で開催するCWC(クラブ・ワールドカップ)。もしシャペコエンセがコパ・スダメリカーナを制していたら、そう考えると本当に残念でならない。そして後日、墜落の原因は燃料不足だったと聞いて、怒りに震えた人も多かったのではないだろうか。

https://twitter.com/footalk_sosal/status/803583625094496256

シャペコエンセのチームには、ボクらサッカーファンに馴染み深い、元Jリーガーの選手が5名もいた。元柏のクレーベル、元京都のチェゴ、C大阪と千葉でのプレー経験を持つケンペス、昨年、川崎でプレーしたアルトゥール・マイアの異次元のプレーは、ボクの記憶に鮮明に残っている。そして、神戸を指揮していたカイオ・ジュニオール監督。彼らのご冥福をお祈りします。

遠い国での出来事のような、日本でのこの悲劇の扱われ方は、一サッカーファンとして悲しくて仕方がない。世界各地では彼らを追悼する黙祷やシャペコエンセカラーの電飾など、様々な形で彼らへのリスペクトを表現している。

少なくとも我が国のサッカーに尽力してくれた彼らなのだから、日本サッカー界として、何かしらの形で追悼を表して欲しいと思う。ボクらには、彼らの功績を語り継ぐ義務があるのだから。

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