サッカー馬鹿

2016.12.14

エースの去就と名将の眼差し。馬入サッカー場で湘南ベルマーレの練習見学

馬入サッカー場で湘南ベルマーレの練習見学

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湘南ベルマーレの練習は、神奈川県平塚市と茅ヶ崎市の境界を流れる相模川に架かる馬入橋、その眼下に望む整備の行き届いた天然芝のピッチ『馬入サッカー場』で行われる。

馬入サッカー場へのアクセスは車がオススメだ。平塚駅からバス、徒歩合わせて20分程の距離だが、サッカー場を含むふれあい公園の敷地内には駐車場が幾つか点在してるので、余程盛況でない限り駐車可能かと思われる。圏央道の開通によって都内からのアクセスも俄然便利になったこともその理由に挙げられる。

公園内の第4駐車場から体育館(ひらつか サン・ライフアリーナ)の脇を通り、土手に架かる階段を昇り降りすると、馬入サッカー場に辿り着くことができる。

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青々と広がるピッチには、パシン、パシンと手を叩く音がピッチに響き渡る。湘南ベルマーレの練習は、どうやら指揮官自らが先頭に立って行うらしい。チョウ・キジェ監督の甲高いゲキを合図にトレーニングは進行していく。

天皇杯準々決勝大宮戦を控える湘南ベルマーレの練習は、練習とは思えないほど激しい。試合中に起こり得るあらゆるシーンを想定し、判断スピードの速さ、ワンプレーごとに高い精度を要求していく。

【菊池大介の去就は。】

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注目選手はやはり菊池大介だ。浦和レッズへの移籍の噂、その真相を知りたい。この日見学に訪れていたサポーターたちは、この話題で持ちきりだ。

昨シーズン、浦和レッズに移籍した遠藤航、そして鹿島アントラーズに移籍した永木。新天地で飛躍を遂げた両選手の影響は大きい。しかも、湘南ベルマーレは来シーズンJ2の舞台で戦わなければならないというチーム状況にある。普通に考えれば、移籍が妥当の決断ではないだろうか。新天地で勝負して欲しい。そう願うサッカーファンも少なくないはず。しかし、菊池大介は悩んでいる。そう見受けられる場面に遭遇した。

練習後、ピッチ奥の方で座り込む2人の姿があった。1人はチョウ監督、もう1人は菊池大介だ。30分ほどして、菊池大介が立ち上がり、上を向いて目を押さえる。チョウ監督は静かにその場を後にする。

25歳、湘南の10番を背負う菊池大介。チームへの責任感と、サッカー選手としての飛躍との狭間、チョウ監督への恩義に報いようとする姿がそこにあったような気がしてならない。結局、菊池大介は関係者の車に乗り込み、彼の登場を待ち続けたサポーターの前に姿を見せることはなかった

全ての選手が引き揚げ、最後に土手の階段を昇ってきたチョウ監督と対面した。彼が人格者である事を知るのに1分もいらなかった。彼が名将であることは周知の事実だが、ベンチから戦況を見つめる厳しい表情とはかけ離れた、父親のような表情をチョウ・キジェを見た。自らが育て上げてきた選手が飛び立とうとする時、彼はどんな思いでその選手を送り出すのだろうか。その眼差しは優しさで溢れているようだった。

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