日記

2016.12.24

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今年最後のフロリダ族で、夢を追いかける未来のサッカー選手から教わったこと。

未来のサッカー選手から教わったこと

「面白そうな大人だなと思って。」そう言って微笑む若者が目の前にいる。若干20歳の好青年といった感じ。彼とはこの日が初対面。なぜ会うことになったのかというと、ある日、突然、「会ってくれ」というメッセージが来たのがキッカケでした。

Twitterメッセージほど怪しいものはないから、ボクは一旦無視することにした。そしたらその数日後に、今度はFacebookから友達申請が届いた。どんな子なんだろうと、取り敢えず彼のタイムラインを覗いてみると、なんと、イタリアのサッカークラブでプレーしているらしい。少しだけ興味が湧いたボクは、Facebookにリンクしてある彼のInstagramを閲覧することにした。ギャラリーに並ぶ写真には、イタリアでの生活風景やチームメイトらしき外国人とはにかむ彼の姿があった。

今年最後のフロリダ族は、イタリアからの珍客でした。もちろんお仕事ではありません。ただお話しただけ。夢を追いかけて、ただひたすら行動する。青年の眼差しは熱く、時折り不安げな表情をのぞかせる。

聞くところによると、彼は高校卒業後、単身イタリアに渡り、大学に通いながら、現地のサッカークラブに所属している。「アルバイトとかしてないの?」と尋ねると、サッカークラブからアルバイト代程度の収入があるらしい。しかも試合に勝ったり、得点を決めるとボーナスまで貰えるそうだ。

来年一年チャレンジして、もしダメだったら潔くサッカー選手の夢を諦めて、将来は自分でビジネスをしたい。彼はそう続けた。

そういえば、ボクにもそんな時期があったなぁと思い出した。勝村青年22歳の頃でした。

当時のボクは美容師一筋。スタイリスト(お客さんの髪の毛が切れるようになって間もない頃)まぁボクは調子に乗ってた。社内でも、若くしてそこそこの人気美容師まで上り詰めたものだから、はっきりいって有頂天だった。

その頃、モッズヘアーやヴィダルサスーンなどヨーロッパテイストの美容室が流行っていて、どうせなら超一流を目指したいなと思い立ったボクは、「ヨーロッパが呼んでるじゃないかって」勘違いしていました。(笑)

ヨーロッパで美容師をしよう!そう思ったんです。しかもサッカー好きだから、ついでに欧州サッカーを満喫できたら、そんなうまい話はないそんな下心もあった。

で、どうしたらヨーロッパで働けるのか?サッカーに詳しいボクは、取り敢えず西ヨーロッパの国名をノートに書き出した。

それからなぜそう思ったのかは不明だけど、日本にある各国の大使館に電話した。外人が出た時もあったので、英語に訳して、もう一度かけ直したりして、とにかく電話掛けまくった。

そしたら優しい人がいるもんで、「ヨーロッパで働きたい」というボクに、「だったら、現地に法人会という日本人が運営する団体があるから、そこに電話するといい」と教えてくれたんです。

当時はまだインターネットが普及していなかったので、電話しか方法がなかったんですね。ボクは意を決して国際電話を掛けまくった。当時はまだ多くの日本企業がヨーロッパに進出していたので、日本人が所属する美容室も50件ほど見つかった。現地にいるふりをして、「カットしたいんだけど日本人に切ってもらいたい」という具合に探したんですね。

「ビザが有るのか。」「言葉が話せるのか。」この質問に対してNOとしか答えられなかったボクは、全ての美容室から断られました。

ところが奇跡が起きた。所属している日本人の帰国が決まり「いつから来れる?」こんな電話が掛かって来たんです。ヨーロッパで働きたい。そう思い立ってからひと月後に、ボクは日本を立った。

行き先はドイツ。「さぁ、これから思いっきり楽しむぞ〜!」そんなボクの目論見は入国からわずか数カ月後に絶たれることになる。勤務先の美容室が身売りすることになってしまったのだ。

敢え無く帰国することになってしまったボクに、またまた奇跡が起きた。新しいオーナーになるギリシア人から「うちで働かないか?」と言われたんです。元々、日系ではない、現地の美容室でのステップアップを狙ってたボクにとって、これほどのビッグチャンスはなかった。迷うことなくボクは決断した。ドイツ語しか通じない、現地の美容室で働くことになった。

それから三年ほど、ヨーロッパを満喫して、生涯忘れることのできない体験ができた。彼の話を聞きながら、当時のことを思い出してました。

彼のチャレンジを「若いなぁ〜」って笑っていたボクだけど、ボクも似たようなことしてたんだなぁ〜って。しかも、そのチャレンジ精神は今でも変わらず持ち続けてるなぁ〜って。なんだか彼に勇気をもらったよ。(笑)

そしてもっと驚いた事がある。それは、彼のお母様の年齢が、ボクとたったの一つ違いだったってこと。44歳なんだって。

それ聞いて思ったんですけどね、ボクなんかよりも、「あなたの両親の方がスゴくない⁉︎」って。20歳の立派な青年を育て上げたこと。そして、子供の夢に寛容でイタリア行きまでも後押ししてくれる。カッコいい44歳だよなって思った。

新しいチャレンジをするオトナ、カッコいい生き様を見せるオトナ。もしかしたら彼には将来そうなりたいという希望かあるのかもしれない。けど、たとえ一見華やかではない、地味な仕事をしていたとしても、何十年も継続して、文句ひとつ言わずに、楽しそうに振る舞う。そんなオトナも十分にカッコいいぜって。

とか言いつつも、この歳で新しいチャレンジを繰り返すボクって果たしてどうなんだろうか。答えは結局見つからなかったけど、まぁそれがボク、ということで、目の前に彼に負けずにボクも駆け抜けたいな。

そんなことを思った2016年最後のフロリダ族。来年も頑張るばい!それではまた。

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