100分の1×3の人材になる。
ホリエモンの新書『一流のサッカー人から読み解く、25のビジネスのルール なぜ君たちは一流のサッカー人からビジネスを学ばないの?』を読み始めてまだ間もないのですが、(まだ1章しか読んでない。)衝撃的なことが書かれていたので早速ブログに書こうと決めた。それがタイトルにある100分の1×3の人材になる。という小見出しだ。
実はこの話は、ホリエモン以前に師匠の藤村先生から聞いていたことと似ている。「100×100は1万で、10000×100は100万なので、100分の1の才能を3つ作れば100万分の1の人材になれる。」ホリエモンはこう言っています。
例えばボクの場合、美容師として100人のうちの1人の存在になって、マーケティングコンサルタントとして、そして、サッカーライターとして、それぞれの分野の100分の1を目指したらいいんじゃない?ってこと。
美容師としてはどうだろか。たぶんお店を経営してて、その店が12年経ってるんだから、たぶんその条件はクリアしてると思う。マーケティングコンサルタントとしては、まだまだかなぁと自認している。エクスマのサポート講師やらせていただいて、講演は今年は30回、著書は一冊。そのくらいじゃまだまだかなぁと思ってる。そして、サッカーライターはというと、まだまだ全然って感じ。
一つの分野で逸脱したいとは思っています。でもボクの場合は、この3つの分野すべてを100人の1人の存在になって、ボクという人間の独自性を高めたい。2年くらい前から、この教えを愚直に貫いている。(ただ、100分の1と言われても正確には測れないので、だいたいこんな感じかなぁという、かなり適当な尺度で物を言ってますが。)
来年はですね、サッカーライターとしてちょっとだけ上を目指したいなって考えています。本業の人から言わせれば「そんなに甘くはない」と叱られそうですが、そんなのはやってみなければ実感のしようがないわけで、今、まだ年末ですが、とにかくたくさんのサッカーライターが書いた本を洗いざらい読みまくっています。そしたらですね、やっぱり凄い人はいる。宇都宮徹壱さんていう方です。最新刊『サッカーおくのほそ道』も読み応えありましたが、賞を獲っている『フットボールの犬』は凄まじかった。普通サッカーのコラムを読んでも、その内容ってその後すぐに消えちゃうんですよね。誰が書いたかも覚えていない。ボクにとってはそういうものだった。ところがこの方は違った。文章も視点も切り口もどれも一言で表すと意外であり、カッコいいんです。意外だから食いつく。カッコいいから更に読みたくなる。凄いなと思った。
ただですね、凄いでは終わらないんですよ。無性に、何というか、嫉妬してしまうんです。「チクショー、カッコイイじゃねーか⁉︎」ってね。ボクにとって凄いは諦めの白旗であって、嫉妬は原動力なんです。真似したいなではなく、「オレだったら!」って、そんな感じになる。
話は大きく逸れてしまいましたが、もし、本業(今やってる業種)の中で、既に100万分の1の存在ならば、その特筆すべき才覚に専念すべきであって、そういった才能とか実績を、もし10年以上やってて得られていないのであれば、100分の1×3を目指すのもありかなと思う。
そんなこと言うと、職人気質の熱い人から敵対されそうですが、要はそれって生き様の問題なわけで、誰に何言われようが関係ない。それに、SNSがあるんだから、そのチャンスは誰にでも、もしかしたらあっという間に掴むことが出来るかもしれない。その可能性にチャレンジしてみたい。ボクならそう思う。
それにはやはり好きなことに没頭する。実践し始めてるボクだから言えますが、好きなことを取り入れてみたり、仕事にしようと発想してみることはめちゃくちゃ楽しい。仕事+好きなこと。仕事×好きなこと。 そんな風に発想してみたらどうだろうか。
コレがこれからの生き方。仕事の仕方だとホリエモンも藤村先生も指し示してくれています。それを信じるも信じないもその人の自由。ただですよ。ホリエモンと藤村先生が言ってるだから、ボクは信じたい。
何だかここの所、来年に向けてとか、来年こそはとか、そんな事ばかり書きたくなるボクですが、好きな事をやり続けてたらいつの間にかこうなってたという報告をここ数年で出来れば良いなぁ。そんな目論見がある。
サッカー好きの美容師が、仕事にサッカーを取り入れたら仕事が楽しくなって、お客さんを巻き込んで楽しんでいたら、気がつけばお店が繁盛していた。そんな風にボクを導いてくれたマーケティングに興味を持って、これまたサッカーに通ずるものはないかと研究を重ねたら、『サポーター論』というサッカー馬鹿ならではの気づきを得ることができた。サッカー馬鹿という代名詞で講演やサポート講師の仕事をしているうちに、どうせならもっとサッカー馬鹿を極めたいなと思い立ち、たくさんサッカー観戦をして、たくさんブログを書いていたら、サッカージャーナリストとしての仕事が来始めた。
これがボクの現在地。「さぁ、ココからどうする?」
一見順風満帆に見える、というか、そういう風にボクのこと思ってくれてる人が沢山いますが、実を言うと、ここ数年間、ボクは迷いに迷いまくっていました。「こんなことやってていいのかなぁ」とか、「このまま先に進んでもいいのかなぁ」って。沢山批判されたり、人が離れてしまうこともあった。特に美容師としてのボクを慕ってくれていた人が、「勝村さんどうかしてる」って、多分そんな風にして離れて言ったんだろうなと考えると胸が締め付けられる事もある。でも、ふとした時に思ったんです。ココまで走り続けていたら、完全に後戻りできないじゃんってね。ココ数年間、口癖だった「どうしようかなぁ」からようやく卒業できそうです。
少し上から目線に感じる人もいるかもしれないけど、敢えて言わせてもらうと、ボクでさえ不安なんだから、まだ始めていない人はもっと不安なんだと思う。好きなことを仕事に取り入れること、好きなことを仕事にすることは、思いの外ハードルが高いこともボクは知っています。でも、それを乗り越えるパワーもまた、”好き”というエネルギーでしかないということも知っている。
「好きこそ才能!」コトバを求められるとボクはいつもこのコトバを書く。好きなことがある。それだけで才能があるっていう意味です。人工知能とか、ロボット技術が発達していて、その影響はもう直ぐそこまで迫って来ている。実感はなくても、好む好まざる、関係なく時代の波は押し寄せて来ている。ボクはこう思うという前置きが必要ですが、これから先の未来は、人は好きなことでしか仕事ができなくなってくるのではないかと思うんです。もしかしたら、「好きなことが見つかりませんでした。」という書置きをして死を考えてしまう人も出てくるかもしれない。でも、好きなことというのは、そんなに特別なものではなくて、誰にでも持ち合わせているはずだとも思う。「何が好きなのかなぁ」と考える時間を取ってみてもいいのではないかなぁ。
そしてもし好きなことが見つかったら、馬鹿と呼ばれるまでハマってみるも良し、それが楽しくて夢中になれると感じたら、価値になるまで磨き続ける。100万の1の人材と呼ばれるまで、ボクは走り続けたいなぁ。そんなことを考えてました。さ、続き読も。