サッカー馬鹿

2017.1.11

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横浜Fマリノス相次ぐ主力流出に思う。組織づくりに欠かせない大切なこと。

横浜Fマリノス相次ぐ主力流出に思う。

年俸制や契約更新といったプロスポーツさながらの雇用システムを導入する会社が珍しくなくなった。一方で会社に依存することなくフリーランスというスタイルに移行するなど、働き方もまた多様化している。

雇用主と従業員の関係は好不景気の波に煽られ、従来の主従関係から互いの利害を精査した上での雇用関係へと変換を余儀なくされてしまう。どちら側にも寄りかかる事が許されない完全実力主義。完全とは言わなくとも実力有りきが大前提。まさに現代のサラリーマンはプロスポーツ選手さながらである。

この日がマリノスの選手として最後の俊輔になるとは。

鹿島アントラーズの優勝で幕と閉じた2016シーズンを終え、今まさにJリーグは移籍の話題で持ちきりだ。中でも最も目が離せないのが横浜Fマリノスの動向だ。

思い返してみれば、全てはこの報道が始まりだった。”3年連続全試合フルタイム出場の大記録を達成した中澤に対して50%の減俸提示”というニュース。横浜Fマリノスはチーム改革に向けて大きく舵を切った瞬間だった

その後、不動の右サイドバックとして昨シーズンJリーグ33試合中32試合出場しコンスタントに活躍を続けてきた小林祐三と契約更新をおこなわず、小学校一年生から27年間横浜Fマリノス一筋に歩んできたベテランGK榎本を浦和に放出。中澤と共に守備の要としてチームに貢献してきたファビオがG大阪への完全移籍。そしてつい先日、チームの中核を担ってきた兵藤の札幌への完全移籍が決定した。

そして、最大の驚きは”レジェンド中村俊輔のジュビロ磐田完全移籍”のニュースだ。中村俊輔に関してはもはや説明不要であろう。この移籍に関して異例の声明を発表するなど、横浜Fマリノスにとってレジェンドの移籍は想定外だったことが伺える。

日産スタジアムゴール裏2階席から。

これらの移籍に関して様々憶測が飛び交っている。イングランドの名門クラブ『マンチェスターシティ』とのパートナーシップ提携、そして日産自動車との関係性が大きく影響している事などが容易に想像できるが、この際、背景などはどうでもいい。横浜Fマリノスは30代の選手を大量放出することで若返りを図った。未来に向けて世代交代を推し進めた。ただそれだけのことである。

全ては勝つために。プロスポーツである以上、勝利こそ至上命題である事に異論はない。もし若手が台頭しチームが優勝することになろうものなら、あの時の”フロントの英断”と讃えられるであろう。

革新にはリスクが伴う。これもまた当然である。新しいチャレンジには無論雑音がつきものだ。しかし、目を向けるべきは勝利だけではないような気がしてならない。チームは応援者(サポーター)なしでは運営は成り立たないからだ。

共に歩むことを誇りにするサポーター

この一連の出来事によって、一選手のファンなら迷うことなく移籍先の練習場に駆けつけることだろうし、チームをこよなく愛するサポーターならば新しい選手を快く受け入れ、共に戦う準備に奔走するであろう。どんな困難な状況に陥っても共に歩み続ける覚悟がある。果たして彼らサポーターにとって何が一番大切なのだろうか。そんなことに思いを馳せてみた。

きっと彼らは”マリノス”という文化を愛して止まないのではないだろうか。彼らが投稿するツイートやInstagram、ブログから滲み出る愛の矛先はマリノスという独自の文化なのではないか。

完全実力主義のプロスポーツの世界でさえ、各クラブにはそれぞれの文化や風土があり、それをこよなく愛してくれるサポーターがいる。売上アップが至上命題である会社やお店にも同様のことが言えるのではないだろうか。何処を目指すという目標と共に決して忘れてはならないのがサポーターの存在である。他人には決して真似のできない独自の文化を形成していく努力を我々は絶やしてはいけないのだ。

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