好きなことを仕事にする方法
好きなことで稼ぐ。好きなことをして生計を立てれたら、こんな幸せなことはない。そんなボクを見て「羨ましい」と言ってくれる人も結構いる。
そりゃそうだよね。嫌なことをしても24時間、好きなことをしても24時間。時間は平等に与えられてるのだから、どうせなら楽しく過ごしたいし、それでもってたくさん稼いで、たくさんの人を喜ばすことができるのならば、それこそ願ったり叶ったりだ。
現在ボクは、大好きな美容室の仕事をして、大好きな講師や講演の仕事をして、大好きなサッカー観戦をして記事を執筆しています。その全てが収入になる。ようやくここまで辿り着くことができた。
確かにボクは運が良い。それは、ボクには好きなことがあるから。
【好きなことの見つけ方】
よくこんな事を言う人がいます。「好きなことなんて特にない。」「何が好きなのかわからない。」って。でもちょっと待って欲しい。
確かにボクは元からサッカーが好きだったけど、だからと言って、産まれた瞬間からサッカー好きだったわけではない。直感的な好きというより、ジワジワと好きになっていった、こんな表現の方が相応しいかもしれない。
よく仕事の愚痴とか、上司や同僚の文句を言う人がいます。まあ色々と事情はあるにせよ、その仕事を選んだのは本人なのだし、ボクらには職業選択の自由が保証されているわけでしょ。それって自分が不甲斐ないと言ってるようなものです。
好きなことを見つけるための絶対条件があるとしたら、今目の前にある仕事を好きになること、周りの人たちに感謝すること、そして、自分が歩んできた人生を好きになることです。
だって歩んできた人生の中に、好きなことは落ちているのだから。
【好きなこと+仕事】
次にボクがしたことは、好きなことを仕事に加えることでした。「サッカーは趣味であり、美容師は仕事なので。」好きなことを仕事に取り入れるとそれは個性になって、やがて価値になるんだ。そう教えてくれた師匠藤村先生に対してボクははじめこそ、その価値観を受け入れられなかった。
公私混同は良くないという固定観念がボクにはあった。公私混同って何だか私利私欲のままにっていうか、ワガママな行為だとボクは思っていた。よく政治家がマスコミに叩かれてたじゃないですか。ああいう感じみたいにね。
でも、あれとそれとはでは全く違うんです。仕事場のデスクに自分のお気に入りのものを飾ったり、お店に好きな雑誌を置いてみたり、好きな音楽をかけてみたり、お客さんとサッカーの話で盛り上がったり、お客さんとサッカーしてみたり。好きなことを取り入れることとは、仕事を楽しむための工夫をするということと同義だったんです。
自分も楽しみ、お客さんも巻き込んで楽しむ。それをボクは“素敵な公私混同”と呼んでいる。
【好きなこと×仕事】
さて、次なるステップは、好きなことと仕事を混ぜ合わせてしまうこと。師匠がよく言う“遊びのような仕事、仕事のような遊び”状態になることを目指します。
好きなことと、得意なこと(仕事)その共通点を導き出して、求められていること(新しい仕事)を生み出すという考え方です。これは中々難しいですよ。
ボクの場合、サッカーチームのサポーター作りを、お店のファン作りに置き換えた『サポーター論』というコンテンツを作りました。
なぜこのチームは人気があるのか。なぜサポーターはそれほどまでに熱狂的にチームを応援するのか。好きなことをとことん研究するのです。
そして、どうしたら好きなことと仕事をミックスできるか。一見馬鹿げた案だとしても、とにかく数を挙げてみる、そして実践してみる。とことんの先にその答えは現れるはずです。
求められることが見えてきたら、そこに遊びの要素をとことん取り込む。ユニフォームを着て講演したら面白そうだとか、サッカースタジアムを会場にしようとか、参加者にもユニフォームを着てもらおうかとか。地方にサッカー観戦行ったついでに現地でセミナーを開こうかとか。
側から見たら、この人は本当に仕事してるのだろうか。ただ遊んでいるだけにしか見えない。そう思われるようになったら大成功です。いくら稼ぐのではなく、どう稼ぐのかの問題ですから。
【好きなこと=仕事】
後は、それを本業と言えるくらい実績を残し、一流と呼ばれるくらい磨き上げること。そのためには、更にハマることです。ますます夢中になればいいのです。
そして思い切ってその分野に飛び込んでみるのもありですね。趣味だったあの事を仕事にしてしまおうという考え方です。
しかしそんなに世の中甘くはありません。思いつきで動くのではなく、根拠のなき自信だけでは、その道のプロと渡り合えるはずはありません。
そのためにもまずは足し算してみて、うまく行ったら掛け算してみて、それからでも遅くはありません。好きなこととは単なる憧れではありません。「好きなことでも仕事にした途端、嫌になってしまうのではないか」こういう風に言う人もいますが、それって、やりたかったことだったけど、理想と現実は違ったという夢物語と一緒です。好きなこととは、誰に何を言われても好きだということ。そして、続ければ続けるほど、もっともっと好きになることだから。