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2017.8.21

GET3ならず。強襲実らずスコアレスドロー<明治安田生命 J2 第29節 湘南vs熊本 マッチレポ&フォトギャラリー>

GET3ならず。強襲実らずスコアレスドロー

GET3ならず。

<明治安田生命 J2 第29節 湘南0−0熊本>

J2 第29節 Shonan BMW スタジアムで行われた湘南ベルマーレvsロアッソ熊本 は0ー0 スコアレスドローに終わった。

真夏の3連戦、これまで敵地で2連勝をおさめ、最終戦をホームで迎えた湘南ベルマーレは、下位に低迷するロアッソ熊本相手に3連勝を挙げたいところ、しかし、「自分たちが思い描いたゲーム展開だった。」と振り返るロアッソ熊本池谷監督の言葉どおり、押し込まれながらも修正を重ねて対処し、虎視眈々とカウンターを狙いつづける。冷静にゲームコントロール出来ていたのはむしろロアッソ熊本の方だった。

移籍後先発のドラガン・ムルジャ(撮影:タクミ)

千葉戦で劇的ゴールで勝利に導いたドラガン・ムルジャは初先発に起用し、前節の勢いそのままに猛攻を仕掛ける湘南ベルマーレは13分、山田直輝のスルーパスに抜け出した表原玄太がペナルティーエリア内に浸入、フリーで右足を振り抜くもクロスバーを叩いてしまう。

「悪くない、焦らずに続けていこう。」ハーフタイムに残したチョウ監督の言葉裏腹に、数多くの決定機を生み出していた湘南ベルマーレに徐々に焦燥感が漂う。

47分のシーンで負傷退場(撮影:タクミ)

後半開始早々の47分、センターサークル付近でボールを受けたドラガン・ムルジャがドリブルで中央突破、ペナルティーに浸入したところで倒されたがPK獲得はならず。このプレーによりドラガン・ムルジャは負傷退場を余儀なくされた。

守備に奔走する小谷 祐喜(撮影:タクミ)

相手の猛攻に備え「3-5-2」にシステム変更したロアッソ熊本は粘り強い守備で応戦。池谷監督が切った最初のカードは、57分、2トップの一角に入っていたFW八久保颯に代えてMF嶋田慎太郎を投入。

その数分後の61分、左サイドを駆け上がる安柄俊のドリブル突破に山根視来が思わず手をかけてしまいイエローカードを与えられてしまう。

黒木 晃平(撮影:タクミ)

鋭いカウンターで幾度となく好機を演出する池谷監督はゲーム終盤に勝負を仕掛ける。74分に上里一将から田中達也へ、81分に安柄俊に代えて巻誠一郎を投入。強襲に打って出たロアッソ熊本は、後半アディショナルタイムに訪れた決定機もGK秋元陽太のファインセーブに阻まれる。最後まで攻撃の手を緩めない両者の激戦はドロー決着となった。

曺 貴裁(撮影:タクミ)

チョウ監督は「たくさんチャンスは作れたと思うんですけど、なかなか最後までこじ開けられず、得点が取れなかった。」としながらも、10日間で3試合を消化した真夏の3連戦で7ポイント取れたことは下を向く材料ではないと選手を労った。一方の池谷監督は「普段から口うるさく、サッカー選手は90分やれてなんぼと言っているが、だいぶやれてきた。」と今後の躍進に自信をのぞかせた。

試合後、サポーターの前で。(撮影:タクミ)

同日開催の2位のアビスパ福岡が敗れたため、湘南ベルマーレは5ポイント差をつけて首位を堅持。ロアッソ熊本は19位にとどまった。

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