サッカー馬鹿

2018.2.25

新戦力が躍動!湘南サッカーを進化させた『alive』20年ぶりのJ1開幕戦勝利 <J1 開幕節 湘南2-1長崎>

新戦力が躍動!湘南サッカーを進化させた『alive』20年ぶりのJ1開幕戦勝利 <湘南2-1長崎>

チョウ・ギジェ監督が掲げた今シーズンのスローガン『alive』。直訳すると、活発な、生き生きした、といったいわゆる活動的なイメージを彷彿させる。この日の湘南ベルマーレが魅せたサッカーはまさしく宣言どおりのノンストップ・フットボールだった。

J1 第1節 湘南ベルマーレ 2-1 Vファーレン長崎(BMWスタジアム/12148人)

8分 イ・ジョンヒョプ(湘南)
16分 田上 大地
80分 石川 俊輝

昨シーズン、J2リーグを一位、二位、ともに自動昇格を果たした両チームの再戦は、奇しくも開幕戦に訪れた。

今シーズンの湘南は主力選手の引き抜きが少なく効果的な補強に成功、ピッチに並んだスタメンには3人の新戦力が顔を連ねた。

2012年から2年間、期限付き移籍において湘南でのプレー経験を持つ大野 和哉が新潟から再加入。セリエAインテルなどイタリアのクラブで経験を積んだアレン(ステバノビッチ)がパルチザン(セルビア)から加入。そして釜山から期限付き移籍で加入した韓国代表のアタッカー、イ・ジョンヒョプ。負傷によるベンチ外での開幕となってしまったミキッチ(広島から加入)も控えている。

既存の主力メンバーに加え、新戦力が織り成す新たな湘南サッカーがピッチで躍動。スコアこそ一進一退の様相を示しているが、プレー内容で長崎を圧倒、J1の舞台では20年ぶりの開幕戦勝利となった。

「内容より結果がすべてだったので、勝点3が取れて良かったです。」と、この日キャプテンマークを巻いた菊地 俊介の言葉どおりチームは90分間とおして高い集中力を保っていた。

今シーズンから10番を背負う秋野 央樹をはじめ、昨シーズン台頭した山根 視来、杉岡 大輝らの安定した仕事ぶりもさることながら、見事なドリブル突破から先制点をアシストした2年目の松田 天馬、浦和から期限付き移籍中の岡本 拓也の成長も著しい。

そして何よりも初のJリーグの舞台でいきなり結果を残したイ・ジョンヒョプの活躍は今後の好材料となるはず。

「一人一人が前に矢印を向ける、ボールを奪う、ズルズル下がらない。そういうチームの強みを見せてくれました。開幕戦としては、もちろん100パーセント満足はしてませんけど、『alive』な試合ができた。」と試合後の会見でチョウ監督も満足を表していた。

さらにチョウ監督は「何より今日出なかった選手が何をしたらいいか、俺が出たらここで貢献できるんじゃないかとか、そういったことが見える試合ができたことが勝ち点3よりも大事。」と選手層の充実ぶりをうかがわせた。

フォトギャラリー~Photo by TAKUMI~

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