日記

2018.3.10

大好きなお客さんと生涯共にできる美容室を目指したい。

大好きなお客さんと生涯共にできる美容室を目指したい。

おはようございます。昨日のこんなことをツイートしました。

“久しく来店されていない高齢のお客さんにお手紙を書いたら、ご丁寧にお返事いただきました。でも残念なことに病気になってしまい歩いて来店できないとのこと。今このタイミングで車椅子でも来られる美容室にすることに決めた。”

このお客さんは、昨年あたりから足元がおぼつかない様子でした。「一度、病院にかかってみたらどうですか?」とボクは勇気を出して勧めました。(こういうのってなかなか言いづらいからね。)

その後パタリと来店がなくなってしまいました。やっぱり気にさわってしまったのだろうか。少なからず後悔はありました。

お手紙を差し出したのはそれから1年後のこと。その1ヶ月後に返信が届きました。

病院での検査の結果はパーキンソン病だったそうです。そして投薬による治療を始めた矢先に、「自宅玄関前で1段目の階段を登りきれなく仰向けに転倒してしまいました。脊髄二ヶ所圧迫骨折です。パーキンソン病で歩きづらくなっていたところ、ますます歩行困難になってしまい一人で外出することはほとんどなくなりました。」お手紙にはこう書かれていました。

髪は娘さんの知り合いの元美容師の方に「むさくるしくない程度にカットしていただいております。」とのことでした。

「勝村さんとの楽しいお話ができなくなったこと、大半残念です。」お店の繁盛をお祈りしますと添えられていました。

スゴく優しくて、オシャレなお客さんでした。

もし、この機会に車椅子でも来られる美容室として機材を用意したとしても、このお客さんが来てくれるかどうかは分かりません。でもどうしても我慢ができなくなりました。

3年前にボクは母を亡くしました。体調不良で入院後、間も無く容態が急変してそのままでした。母はボクのお店で髪を切っていました。カットしてパーマをかけて白髪染めしてトリートメントして。最後の来店は入院の1週間前でした。美しい姿のまま、母とお別れできたこと。それがボクにとっての唯一の救いでした。

だからボクは出来得る限り、お客さんと生涯を共にしたいと願っています。

車椅子でも来店可能な設備、あるいは訪問美容、まだ何も知識もないし、費用もどれだけかかるのか見当もつきませんが、前を向いていこうと思います。

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