さぁ名古屋戦だ。
明治安田生命J1第10節、湘南ベルマーレはホームに名古屋グランパスを迎える。GW最中の開催となる今節のチケットは前売りの時点でソールドアウト。強豪クラブとの対戦だけに注目度は高い。
昨季の名古屋との対戦を遡ると勝敗は2分。とりわけ印象深いのは最終節、2-2のドロー決着ながらも、他会場で行われていた川崎vs磐田が川崎の土壇場のゴールで磐田が敗戦。この結果を持って名古屋の残留が決定。両チームが互いに残留を果たしスタジアムは和やかな雰囲気に包まれた。
昨季はともに降格圏を彷徨っていた両チームだが、どうやら過去の戦績は参考になりそうにない。今季、第9節を終えた時点での両チームの戦績は、名古屋が6勝2敗1分の2位、対する湘南は4勝4敗1分で10位。特に残留争いから一転、首位争いを演じるまでにのし上がった名古屋の進化は目覚ましい。
2019シーズンを迎えるにあたり、風間体制3年目の名古屋は、ジョー、ガブリエル・シャビエル、丸山 祐市、中谷 進之介、ランゲラックら昨季の主力に加え、新たに左サイドバックの吉田 豊(←鳥栖)ドイスボランチを組むJシミッチと米本 拓司(←FC東京)ら新戦力を補強。さらに和泉 竜司、相馬 勇紀ら風間サッカーの申し子たちの台頭もあり、充実のラインナップが実現した。
特筆すべきはこれまで9試合で17得点を挙げているリーグNo.1を誇る攻撃力だろう。注目はやはり昨季の得点王ジョーだ。圧倒的なフィジカルに加え華麗なシュートテクニックを備えるストライカーはどのチームにとっても脅威となるはず。
しかし今季における名古屋の得点源はジョーだけではない、ガブリエル・シャビエル、和泉らのサイドアタッカーやJシミッチ、米本など二列目、三列目の選手が次々にアタッキングゾーンに顔を出す。この波状攻撃の起点になっているのが昨今スタメン出場がつづいている長谷川アーリアジャスールに他ならない。
ボランチからトップへ。これまでボランチ起用が多かった長谷川は持ち前の守備力で前線から果敢にプレスに奔走すれば、ポストプレーも卒なす。そして自らがゴールを狙うこともできる。さらにトップに長谷川を据えることでジョーにマークを集中させない。おそらく湘南戦も長谷川とジョーのツートップが予想される。
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