こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。
この記事を書いているボクは、美容師歴25年、人口20万人の市内で20坪の小さな美容室を営んでいます。お店はまもなく開業から15年目を迎えます。
先日、お客さまがこんなことを言ってました。
「やっぱりシャンプーが上手な人は、カットも上手なのよね〜」
また別のお客さまは、
「上手い美容師は仕事が速いのよ」
お客さまにとって、信頼を置ける美容師の基準は人それぞれなんだと感じました。
ならばと思い至り、
美容師目線で、上手い美容師の特徴をまとめてみました。
追記で、お客さまでも分かる「上手い美容師の見分け方」もお届けします。
上手い美容師の特徴
上手い美容師の特徴を4つ挙げてみました。
- 速い
- 姿勢が良い
- 俯瞰できる
- 再現性と持続性が高い
一つずつ解説します。
速い
板前さんなど、職人と呼ばれる人たちは、一流に近づくほど、仕事が速い。そして美しい。
そうお感じになられる方も多いと思います。
美容師も同じです。
なぜ、手際が鮮やかなのかというと、
仕上がりまでの工程を明確にイメージできているからです。
だから、次の作業に移る際に、作業の邪魔にならないように、片付けながら仕事をします。
だから常に周りが整然としています。
当然、カットに擁する時間も速い。
逆に下手な美容師は、仕事が遅い。
一見、丁寧に感じられそうですが、カット時間に30分以上かかる美容師は、明らかに迷走していると思われます。
姿勢が良い
お客さまには、分かりづらいかもしれませんが、
上手い美容師は姿勢が良いです。
ここで言う姿勢とは、背筋が伸びているとか、猫背とか、そういったことではなく、
カットする際のポジショニングです。
常に一定の作業姿勢を保っています。
下手な美容師は、手元の作業に集中し過ぎて、無理な姿勢をとる傾向があるので、
たいてい、首が斜めに傾いています。
これでは正確なカットはできません。
俯瞰(ふかん)できる
※俯瞰とは、ものごとを客観的に捉えるという意味
上手い美容師は常に俯瞰しています。
客観的な視点で全体像を掴んでいるということです。
俯瞰とは、分かりやすくいうと、車を駐車する際に必要な視点です。
駐車が上手な人は、まるで空から車を眺めるようにピタリと駐車スペースに車を収めます。
こうした視点は、経験を積み重ねないと手に入れることができません。
こうした視点を持たないと、高いデザイン力を発揮することができません。
再現性と持続性が高い
いくらサロンでの仕上がりに満足しても、自宅で再現できなければ本末転倒です。
上手い美容師は、先を見越しています
再現性が高い。そして持続性が高いのは、その現れです。
こうした効果を発揮するには、当然、高い技術力が伴わなければなりませんが、
それ以上に大切なのは、お客さまの立場に立つことです。
抽象的に聴こえるかもしれませんが、“優しさ”が欠かせません。
相手の立場に立って考えられる人間性が、再現性と持続性を高めることは間違いありません。
上記をまとめると、
上手い美容師の条件は、
- 技術力
- センス
- 経験値
- 人間性
となりますが、お客さまが見分けることは難しいかもしれません。
なので、この先は、上手い美容師を見分けるポイントをお届けします。
上手い美容師の見分け方
上手い美容師の見分け方は2つあります。
- 経歴や肩書きに惑わされない
- 親身に話を聞いてくれる
経歴や肩書きに惑わされない
美容師のプロフィールに記載されている、経歴や肩書きは、上手い美容師と出会う際の選考基準にはなりません。
なぜなら、トップスタイリストやサロンディレクターなどの役職は、誰でもカンタンに名乗れるからです。
もし、それほどの腕前の美容師なら、とっくに独立してます。(一概には言えませんが)
そしてもうひとつ、経験年数と経験値は同義ではないということ。
いくら経験年数を重ねても、学び続けていなければ、経験値は上がりません。
事前情報として、プロフィールを参考にすることは賢明ですが、
できれば、その美容師が発信しているブログやYouTube、SNSを閲覧することをオススメします。
なぜなら、その人の”仕事に対する姿勢”や”人柄”が見て取れるからです。コメント欄を見れば、第三者からの評判も知ることが出来ます。
ですが、やはり、親しい友人からの推薦が、一番の早道かもしれませんね。
親身に話を聞いてくれる
やはり、ここに尽きます。
どんなに上手い美容師でも、「私のことを理解してくれている」美容師には敵いません。
一度の来店で、こうした関係性を築くことは難しいかもしれませんが、
親身に話を聞いてくれるか、どうかは、大きな判断基準となりそうです。
上手い美容師は、たくさんの引き出しを持っています。だから「お任せください」とデンと構えています。
下手な美容師は、やたらと提案するケースが多い。なぜなら、引き出しが少ないから。自分がやり易い方向に持って行きがちです。
いかがでしたでしょうか。
上手い美容師の特徴と見分け方をお伝えしてきましたが、
最後にサロンで快適な時間を過ごすために欠かせないポイントをお伝えします。
それは、自己開示することです。
美容師はあなたの理想に近づけるために、あなたのことを知ろうと努めます。
だから、できる少しずつで良いので、あなたのことを教えて欲しいのです。
理想のヘアースタイルを手に入れるためには、美容師とお客さまとの信頼関係は欠かせません。
今回は以上です。
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