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2020.5.22

宣言解除に至らない政治判断が嘆かわしい。 今こそ自己判断が大切【コロナ禍の本音】

こんにちは 勝村大輔(@gunners5050)です。

この記事を書いているボクは、現役の美容師です。

美容師歴は25年、人口24万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店は先日、15年周年を迎えたばかりです。

 

大阪、京都、兵庫で緊急事態解除 首都圏、北海道25日にも再検討 (共同通信)

 

ボクが店舗を構えている神奈川県は、残念ながら緊急事態宣言解除とはなりませんでした。

 

正直いうと、疑問です。

 

政府の方針に反対意見を述べること自体、まるで不謹慎かのような、そんな空気感が漂っていますが、それでも敢えて言います。

 

反対の理由はひとつです。

 

そもそも緊急事態宣言の発令に至った主な理由は、何がなんでも医療崩壊を防ごうとするものでした。

救える命が救えなくなる。

「イタリアを見よ!」
「NYのようになるぞ!」

そうならないためには、重篤化した患者を一人残らず受け入れることができる医療体制を維持することでした。

たしかに緊急事態宣言が発令された当初は、医療体制(病床事情)がひっ迫する恐れがあったのかもしれません。

だけど、今となると、それすらも疑わしい。

なぜなら、つい最近まで東京都は病床事情において不正確な数字を公表していたからです。

緊急事態宣言延長前の5月6日に入院数「2974人」と発表。

その後、12日におよそ半分の「1511人」と修正。

5月18日時点の数値は下記のとおりです。

 

《重症患者の病床使用率》

  • 東京都 13%
  • 大阪府 19.1%

 

《軽症患者の療養ホテル使用率》

  • 東京都 1.9%
  • 大阪府 5.3%

 

そして昨日(5月21日)、病床使用率において大阪府を下回る東京都の宣言解除が見送られた。(しかも数値の誤りについて釈明なし)

 

医療体制はひっ迫などしておらず、かなりの余裕がある。

 

これが実態です。

 

もう一つ、東京都が宣言解除に至らなかった理由は感染者状況でした。

これについては、ここ1週間の新規感染者のほとんどが院内感染であり、自粛とは無関係なところで起きている。

あるいは、そもそも公表されている数は、感染が発覚した数に過ぎず患者数ではないので、一喜一憂する意味がわからないという意見にも説得力を感じます。

 

そんな中、昨夕(5月21日)に速報が入りました。

【速報】東京 初の目安達成 感染者11人 解除「見送り」(フジテレビ系(FNN))

 

緊急事態宣言解除の目安

■直近1週間の新規感染者数が前週を下回る
■直近1週間の10万人あたりの累積新規感染者数が0.5人未満程度

をクリアしたそうです。

 

こうなると、もはや宣言解除しない理由はありません。

 

1日でも早い宣言解除は、多くの店舗の救いになります。

段階的な解除となってしまう業種があってしまうことは致し方ありませんが、一刻も早く休業要請を解除して欲しい。

それでまた感染者が増えるようなら、宣言の再発令も仕方ありません。

 

なぜなら、外出の自粛は正しかったと思っているからです。

 

ワクチンも特効薬もない。免疫の獲得については諸説(BCG接種や日本を含む東アジア圏の感染者が少ないなど)ありますが、事実はあっても説明がつかない状況です。

この状況において人の出を減らす以外の有効策は見当たりません。

今回の自粛による効果は、第二波が訪れた時の大きな判断材料になるでしょう。

人への感染が発覚してから5ヶ月ほど経とうとしています。さすがにコロナの正体が少しずつ明らかになってきています。

 

すべての店舗は、感染防止対策を踏まえた「新しい生活様式」に対応済みです。

 

まずはコロナとの共存を覚悟するほかありません。「新しい生活様式」がどこまで有効なのかは今後明らかになるでしょう。

このやり方を試さない限り、前へは進めません。

だからこそ1日でも早い宣言解除を願うばかりです。

 

そして、ここから先、何よりも大切なのは自己判断ではないかと思います。

 

自分で判断するためには、判断材料が必要です。

「TVで言ってた」「小池さんが言ってるから」これだけでは判断材料として明らかに不十分です。

政府の指針に従うことは重要です。ですが、従いながらも疑うことも大切です。

「本当かな?」と疑ってみる。自分の方から調べてみる。そして納得の上行動する。

この作業をしていない人ほど、情報に振り回され、極度に怯えて、奇怪な行動を起こしてしまう。

人通りの少ない場所で、人通りの少ない時間帯に、マスクをつけてマラソンをする。

これなんて典型的な思考停止から及んだ行為です。

 

まずは警戒する。新しい生活様式に慣れつつ、自己判断で緩めていくしかないのです。

 

そろそろこうしたフェーズに入ってきたのではないでしょうか。

民主主義の国で生活しているボクらは、自分で考えることを辞めてはいけないと思います。

残念なことに、民主主義国家としてあってはならない事態も起こり始めていますよね〜。

休業要請に応じなかったパチンコ店を名指しで吊り上げる。

これはとても恐ろしい行為です。

なぜなら「パチンコなんてけしからん!」という悪意に満ちているからです。

※ちなみにボクはパチンコには一切興味ありません。

まず休業要請に応じない業種の中で、パチンコ店が飛び抜けて多いわけではないこと。

おそらく飲食店がダントツでしょうし、夜の街に至ってはフルオープンです。

そして何よりも、これまでにパチンコ店でのクラスター(集団感染)の事実はないということ。

迷惑行為だと決めつける根拠としては、あまりにも感情的であり、あまりに非科学的です。

しかも休業要請には強制力はありません。

休業要請に応じた店舗には、協力金が支払われておりますが、人気パチンコ店の1日の売上は1,000万円と言われています。協力金では焼け石に水です。

 

これはあくまでもボクの意見です。

 

中にはボクの意見に「けしからん!」と感じた人も多いんじゃないでしょうか。

多くの人は、胸に意見を秘めているのではないでしょうか。

だけど軽々しく口にすることは許されない雰囲気に包まれている。

こんなことは、決して民主的とは言えません。YESもあればNOもある、これが正常なはず。

非常に嘆かわしいですが、現状が露わにしたのは、日本人の国民気質でした。

やはり、日本人はマジメなんだと思います。マジメが故に、外出自粛は守られ、感染拡大防止に成功しました。

ところが、そのマジメさが「けしからん!」を生み出してしまいました。

こんな時期に海岸へ出かけるなんて「けしからん!」とSNSに投稿する人がいて、そういうアンタも海岸へ出かけてるじゃないか「けしからん!」という謎の連鎖。自粛ポリスポリスな現象は滑稽ですよね。

だからと言って、身勝手な行為を容認するつもりは毛頭ありません。

人目を気にするがあまり、他人のことが気になって仕方がない。

マスクしていない人が気になるなら、外出を控えればいい。

安全を他人に委ねず、自己防衛するに限ります。

冷静に俯瞰(ふかん)して、自己判断する。

これが今、求められていることだと思います。

 

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