J1 2nd 第12節 FC東京vs松本山雅(味の素スタジアム)
▼今季最後の”味スタナイトゲーム”かな?
9月のラストマッチ。この日を境に夏モードから秋モードへ、ナイトゲームからデイゲーム開催へと入れ替わり、リーグはいよいよ終盤戦に突入する。今夜は今節の中でも数少ないナイトゲームを観戦しに味スタにやってきた。
仕事を抜け出し16時58分の新宿行きの特急に飛び乗り約40分。少しでも早い会場入りを目指すべく、調布からタクシーに乗り一気に会場への横付けを選択、この選択が功を奏し試合開始5分前に辛うじてスタンドイン。FC東京のサポーターソング”you’ll never walk alone”の大合唱が聞こえてきた。
▲ホーム側はどこも満席!?
味スタを舐めちゃいけない、いや、東京サポーターを甘く見てはいけない。昼間に見たインスタグラムから次々と挙がる写真が示す通り、開場の4.5時間前からスタンばってる熱狂的サポーターを筆頭に、スタンドは既に超満員。ホーム自由席のチケットでは、ゴール裏はおろか、バックスタンド上層階でさえ座る席がない。とりあえずスタンドをグルリと歩きながら落ち着ける場所を探すことにした。
そうこうしてるうちに辿り着いたのは、アウェイゴール裏のすぐ隣りの席、しかも満席。結局座ることは諦め、立ち見からの観戦となった。
今節、ホームFC東京が迎え撃つのは、降格圏を彷徨う松本山雅だ。ここ数試合、奇遇にも山雅戦を観戦することが多い。山雅サポーターの熱狂ぶりに感化されたボクは、つい3日前の試合(松本山雅vsモンテディオ山形)を観戦しに山雅のホームスタジアム”アルウィン”にまで駆け付けたほどだ。だから、この位置からの観戦にも、偶然とはいえ少なからず何かの縁を感じる。
スタンドを包み込む”バモ東京”の大声援も圧巻だが、ここ、アウェイスタンドからこだまする山雅サポーターのチャントも負けてはいない。深緑の多勢が上下に揺れる姿は、ホームさながらの雰囲気を醸し出していた。
▲何処へでも何処までも駆けつける山雅サポ
試合は20分、右CKを一度は弾きかえすも、すぐさまクロスを放り込まれ、ニアで待ち構えていた前田の巧みなヘディングシュートが決まりFC東京が先制。スコアはそのまま動かずタイムアップ。山雅はこれで8戦未勝利、崖っぷちの戦いは更に厳しくなった。
山雅の奮闘叶わずという結果になってしまったが、両者の明暗を分けたのは、過酷なスケジュールと、選手層だったのではないでしょうか。20日のガンバ戦、23日の山形戦、そして今節の東京戦。中2日の過密日程は、新参者の山雅には余りにも厳しすぎる。ターンオーバーを余儀なくされた山雅は、これまで攻撃の中心を担ってきたオビナが欠場するなど、満身創痍で東京戦に臨んだ。
対するFC東京は、武藤退団後も、ネイサン・バーンズ、サンダサら攻撃陣に加え、離脱中の権田の穴を埋めるGKブラダ・アブラモフを獲得。後半戦の優勝争いに備え完璧な補強を遂行した。
この日の戦いも、早い時間帯にネイサン・バーンズと東を交代出場させるなど、フィッカデンティ監督は、試合展開に応じて選手を入れ替える余裕の采配を見せていた。
スコア以上にチーム力の違いを見せつけたFC東京だが、チーム力もさることながら、スタンドの動員力にも、ビッグクラブの風格を感じずにはいられない。
今節の味スタの観客動員は36.671人。対戦相手次第では40.000人をも突破するであろうFC東京の圧倒的な動員力はさすがの一言。
そして遠方にもかかわらず、アウェイスタンドを埋め尽くし、選手を鼓舞し続けたに山雅サポーターもまた圧倒的だった。
サポーターのチカラが結集した味スタで、また更にサッカーが好きになった。