J3 第34節 町田ゼルビアvsSC相模原
今季2度目のJ3を観戦した。とはいっても今回はテレビ観戦だが、どうしても観ておきたい対戦カードがあった。
町田ゼルビアvsSC相模原である。
▲SC相模原の”10番”はあの高原だった!?
町田ゼルビアのホームタウン町田市と、SC相模原のホームタウン相模原市は、いずれもボクの地元大和市の隣接した市であり、幼少の頃から馴染み深い街だ。だから、どちらを応援したらいいか分からないし、たとえJ3でも、Jリーグ公式戦でこの対戦が観られるなんて、まるで夢のようだ。
J2からJFLに転落、そして今季はJ3、リーグ終盤戦を迎えた今、昇格圏の2位につけている町田ゼルビア。不遇から一転、優勝争いを演じるまでに復活したゼルビアのホームタウン町田市は、想像以上に熱かった。
野津田陸上競技場へは、一度だけ訪れたことがある。首位攻防戦、山口レノファとの一戦だ。その時は、平日開催のナイトゲームだったこともあり、観客動員もまばらだったが、この日のスタンドはほぼ満席。テレビモニターが捉えたバックスタンドは、ほぼブルーだった。
そして、”武相ダービー”と呼ばれるこの対戦をひと際盛り上げたのは、アウェイスタンドに押し掛けた相模原サポーターの存在感だ。近隣だからという理由は多分にあるとは思うが、アウェイスタンドの盛況と、スタジアムの熱狂はやはり比例している。両サポーターが繰り出す大音量のチャントは、テレビモニターからでも十分に伝わってきた。
試合は前半、高原を中心に攻撃を繰り出す相模原が優勢もスコアレス。後半からジリジリと本領発揮する町田が、ダイレクトプレーでゴール前の混戦を突破、先制ゴールを奪う。試合はその後、一進一退の攻防を見せるもそのままタイムアップ。1-0で町田が勝利した。
▲”オレ達は、テッペンしか見ていない”熱いぜ町田サポ
この勝利で2位をキープした町田ゼルビア。この勢いで一気に奪首して欲しい、と願いたいところだが、首位山口との差を覆すのは難しいのが現実だ。このまま2位でシーズンを終えた場合、昇降格をかけたJ2勢とのプレーオフに突入する。
町田ゼルビアは、現行の天皇杯でも躍進に成功している。J1名古屋に続き、J2福岡を撃破、連戦のジャイアントキリングで、4回戦に駒を進めている。
ここに来て大躍進の今季の町田だが、一抹の不安を感じてるのは、恐らくボクだけではないと思う。それは疲労、そして早過ぎるピーク。この日の試合も、本来の町田のチカラではなかったという論調が示す通り、シーズン終盤の戦いは、疲労との戦いなのであろう。
でもこんなチャンス、絶対に逃して欲しくはない。何が何でもJ2に上がってくれ!できることなら、この両チームの対戦をJ1の舞台で観たい。大和市民として、いつかその日が訪れることを願わずにはいられない。
勝村大輔