日記

2016.11.28

『スローカーブをもう一球』ジャーナリズムとは何ぞや。

江夏の21球

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もう何回読んだだろうか。『スローカーブをもう一球』著 山際淳司 この本は師匠藤村先生が勧めてくれた一冊です。この本の中に『江夏の21球』という章があります。この江夏の21球を読んだ方が良いと師匠は教えてくれたのです。

山際淳司さんとはどんな人なのかというと、日本を代表するノンフィクション作家です。お顔が載っている画像に見覚えがありました。確か落合信彦さんと同じシリーズのアサヒスーパードライのCMに出演していた人だと。ボクには、どちらかというと、ジャーナリストの方なんだなという記憶があります。

だけど、スポーツジャーナリストをしていた人だとは知りませんでした。あの『number』の創刊号に寄稿したことのある人、彼の書いたコラムがハンパないと。その代表作が『江夏の21球』なのだ。

ジャーナリストとは。

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もしジャーナリストを目指すのであれば、山際淳司さんのような文章を書いた方がいいよ。師匠はボクにこう言ったものの、正直に言います。こんな文章書けないよ、到底無理だと思った。それは、普段ボクらが読んでいるスポーツ専門誌のコラムとは全くの別物だったからだ。

「綿密な取材の上、描かれた小説。」これぞノンフィクションって感じ。まるでドキュメンタリーを観ているような、文章を読むだけで、鮮明にそのシーンの渦中に置かれているかのようだ。

その根幹にあるのが、取材力なんじゃないかと思う。ただその場に足を運んで、空気感を掴む。その様子を書くだけでは、その文章は主観的過ぎる。感想文の域を超えることはない。

実際に当事者の話を聞くこと。当事者の背景にいる人の話を聞くこと。そこに漂う空気感には、必ず裏付けがあるからだ。

取材をしてみたいなと思った。いや、しなければ書けっこない。どんな質問をして、何を語って欲しいのか。そして、どうやってその人まで辿り着いたらいいのか。やってみなければ分からないが、相当なハードルの高さを覚悟しておきたい。

文章については、それなりではあるけど、6年間もほぼ毎日ブログを書いてるんですもん。まだまだ稚拙な文章だけど、それなりの量は書けるし、それについて何の苦痛も感じない。トレーニングを積み重ねるしかない。

山際淳司さんのような文章が書けるようになること。サッカージャーナリストとして一歩踏み出してみようと思う。取材も諦めずに申請し続けてみようと思う。

そして未だ実感のないコトバ『ジャーナリズム』その活動が意義深いことくらいは、何となくは想像できるけど、その真意、存在意義は、ボクにはまだ分からない。

どういう立ち位置で在るべきか、どんな権限が許されているのか。このことと関係あるかは分からないけど、最近のボクのブログはよく批判されます。意図的ではないのですが、例えば、片方のチームの立場になって書いた文章を書くと、一方では称賛され、一方では批判されることになる。

取材不足や調査不足による批判もあるが、ありのままを伝えることに徹するべきか、あるいは、1つの意見として主張するべきか。ブログとコラムの違いが、この辺に隠されているのではないかと思う。

いずれにせよ、この先の風景を見るために、次なる一歩を踏み出そう。もう43歳なのに、結構いい歳なのにね。まだまだ好奇心を尽きることはないな。米沢に向かう新幹線の車内で考えていたことはこんな事でした。それではまた。

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