妥協なく本気出していこう!
京王線八幡山駅から徒歩1分ほどの距離にある50人くらい収容の小劇場『ワーサルシアター』に芝居を観に連れて行ってもらいました。
芝居小屋と言ってしまうと失礼かもしれませんが、このような小劇場で芝居をみるのは初めての経験でした。至近距離で展開される芝居は迫力満点だった。
物語は閉園が迫られる動物園という状況の中、大切なことに気がついていくというヒューマンコメディ。キャストの『ウルトラマンション』の皆さんは一同に若く、エネルギッシュでした。
ボクは素人なので芝居はどうだったのかと訊かれても、脚本も、演出も、演技も、面白かったという一言しか出てきません。ただただ、その場から放たれるエネルギーが心地よくて、キャストの皆さんが輝いていて、羨ましさが込み上げてきました。
芸能のことは全く分かりませんが、おそらく彼らは劇団に所属して、その劇団で演劇をするために、アルバイトをして稽古してを繰り返しながらこの日を迎えたのだろうと想像できる。
しかもこう言っちゃ元の子もないと怒られてしまいそうだけど、おそらく彼らはノーギャラなんだと思う。この日の観客は満席でした。席料は4000円なのでどんなに観客が入っても20万円でしょ?公演は6日間でしたので合計で120万円。会場代やらセットにかかる費用など経費を差し引いたら、ほとんど手元に残ることはないはず。彼らの目的はただただその場に情熱を捧げること、この公演を足掛かりに飛躍することを望んでいるのだと思う。
損得関係なく情熱を捧げる。妥協なく打ち込む。好きなことにコレでもかというくらい夢中になる。ボクの心を動かしたエネルギーの正体は”本気”なんだと思う。果たしてボクは本気出しているだろうかと、思わず自問自答してしまう。損得に囚われてケチケチしてやしないか、どうでもいい駆け引きにチマチマしてやしないか、セコイ大人に成り下がってはいないか。逆にボクは彼らから憧れられるような大人になりたい。
妥協なく本気出していこう。そう決めました。