サッカー馬鹿

2019.3.4

超攻撃的4バックに注目!ポステコグルー2年目の横浜Fマリノスが開幕2連勝

 

横浜Fマリノスが強い。戦前の予想を覆す圧巻の強さだ。2019明治安田生命J1リーグは第2節、全9試合中最も印象深かったのがマリノスの変貌だった。

昨シーズンで引退した中澤 佑二、あるいは2年前に磐田へ移籍した中村 俊輔。これまでクラブを支えていたレジェンドたちがチームを去り、ウーゴ・ビエイラや山中 亮輔(浦和へ完全移籍)、伊藤 翔(鹿島へ完全移籍)ら昨シーズンの主力が軒並み退団、昨シーズンにつづきスタメンに名を連ねたのはGK飯倉 大樹、喜田 拓也、天野 純、仲川 輝人の4人のみ。昨季途中加入の畠中 槙之輔を除けば、実に6名ものメンバーが新加入あるいはレンタルからの復帰組だった。

注目されがちなのは開幕から2戦で3得点を挙げた新外国人エジガル・ジュニオや札幌から加入した三好 康児ら新戦力の台頭に偏るところですが、彼らの加入により輝きを増したのは、むしろ新10番の天野や仲川ら既戦力ではないだろうか。G大阪戦につづき仙台戦でも、彼らは水を得た魚のようにピッチを駆け回り多くの決定機を生み出している。

ポステコグルー体制2年目、常にハイラインをキープする超攻撃的布陣は、時に大量得点を生み、時に浅いディフェンスラインの背後を狙われ呆気なく失点してしまう、昨シーズンはこのようなシーンが多く見られたが、これまでの開幕2戦を終え、ポステコグルーは確実に手応えを掴んでいるようだ。

アンジェ・ポステコグルー監督は第2節(仙台戦)後の会見でこう話している。「良いスタートを切れているし、自分が望んだ選手たちが入ってくれた。彼らがこれだけ早く自分たちがやろうとしているサッカーを理解し、しっかりピッチ上で見せられているのはすごく良い。若いチームになった。DFは4人とも23歳前後だし、喜田も24歳、レンタルで来てくれている三好(康児)は21歳。本当に若いチーム。」

ポステコグルーが話すとおり、この若いチームの中でとりわけ躍動しているのが開幕からの2戦連続でスタメンを勝ち取った両サイドバック、右の広瀬 陸斗(徳島から完全移籍)と左の高野 遼(甲府より復帰)そしてCBの畠中(昨季途中から東京Vから完全移籍)ではないだろうか。いずれもJ2でもまれJ1の舞台に這い上がったきた苦労人である。ポジションの枠にとらわれず積極果敢に攻撃に関与する彼らは、ポステコグルー戦術の申し子に成り得る存在になるかもしれない。

さらにベンチメンバーには、ドゥシャン、松原 健、扇原 貴宏、大津 祐樹、遠藤 渓太、李 忠成ら主力級の選手たち控えている。ポステコグルー戦術が浸透し厚みを成した横浜Fマリノスの躍進が楽しみだ。

(勝村 大輔)

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