サッカー馬鹿

2019.5.27

泥沼神戸に大量失点!?「サッカー以前の問題だった。」〈明治安田生命J1第13節 神戸4-1湘南〉

 
明治安田生命J1第13節 ヴィッセル神戸4-1湘南(ノエビアスタジアム/18091人)
54分 ウェリントン(神戸)
73分 三田 啓貴(神戸)
75分 ダビド・ビジャ(神戸)
86分 ウェリントン(神戸)
90分 指宿 洋史(湘南)
 
リーグ7連敗、公式戦9連敗中の泥沼の神戸相手に湘南は”普段どおり”の戦いを貫くことができなかった。
 
湘南のスタートはこれまでの[3-4-2-1]を採用せず、大逆転劇を呼び込んだ前節浦和戦の後半から採用した4バックに変更。
 
フレイレ、坂圭祐を真ん中に両サイドバックに杉岡大暉と山根視来、ドイスボランチはU-20W杯に参戦中の齊藤未月が不在のため松田天馬の相棒にポジションを一つ下げた菊地俊介が入る。MFは武富孝介、中川寛斗、野田隆之介が並んだが真ん中の中川がトップの山崎凌吾と並列気味に位置取る。曹貴裁監督は前節の勢いそのままに前がかりな布陣を敷いた。
 
一方の神戸はミッドウィークに行われたルヴァンカップGS名古屋戦で手応えをつかんだ3バックをリーグ戦で初採用。勝利への足掛かりを掴むのに必死だ。
 
湘南にとって前半はまずまずの内容だった。オフサイド判定で幻のゴールとなってしまった山崎のヘディングシュートをはじめ野田のアクロバティックなシュート。このシュートはポストを叩いてしまうも随所に好機を作り出していた。
 
それでも酷暑の影響か、あるいはフォーメーション変更によるものなのか、時間の経過とともに”湘南らしさ”は影を潜めた。前線からの果敢なプレッシングはほとんど見られず、ボール奪取からのファーストパスがつながらない。
 
逆に神戸は緩急の効いた攻撃で湘南ディフェンスを翻弄、ゆったりしたパス回しから機を見て一気に加速。試合を通して16本のシュートを打たれ内12本を枠に運ばれた。失点を重ねるごとに湘南は成す術を失った。
 
この日の出来を曹監督は「自分たちのサッカー以前の問題」とバッサリ切り捨てたが、それ以上に神戸の気持ちの入った攻撃は圧巻だった。
 
連敗中の相手という難しさもあったかもしれない。だが全ての面において一つ足りていなかった。「これが湘南だ」と讃えられた前節から一転「これも湘南なのか」と嘆いたサポーターも多いことだろう。
 
イエロー累積で山根は次戦出場停止、加えて負傷者も相次いでいる。さらにU-20W杯参戦中のため齊藤未月と鈴木冬一も不在。台所事情が厳しい湘南だが、朗報もある。76分に武富に代わりリーグ初出場を果たした特別指定選手の若月大和だ。劣勢に加え短い出場時間の中で存在感を示すことはできなかったが、新しい風を吹かす若手の台頭を期待したい。

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