「来月、保険を入ろうと思います。」
こんにちは 勝村大輔(gunners5050)です。
ボクは美容師歴25年、人口20万人の市内に20坪ほどの小さな美容室を営んでいます。お店は間もなく15年目を迎えます。月間個人売上は150万円ほど、健康でストレスフリーな日々を過ごしています。
先日に下記のツイートをしました。
最近、近所の美容室が閉店したようで、どうして閉店したのかと訊くと、ご高齢(80)だからだと。ご病気なんですかと訊いたら、元気にパチンコ三昧してるそうです。好きなことを楽しめる余力を残し勇退。最強女史ここにあり!お疲れさまでした。#美容師
— サッカー馬鹿 美容師 勝村大輔 (@gunners5050) November 17, 2019
最近、近所の美容室が閉店したようで、どうして閉店したのかと訊くと、ご高齢(80)だからだと。ご病気なんですかと訊いたら、元気にパチンコ三昧してるそうです。好きなことを楽しめる余力を残し勇退。最強女史ここにあり!お疲れさまでした。
80歳まで美容師をつづけられて、しかも引退後は悠々自適に趣味を楽しんでる。
なんと羨ましいことか!!
「死ぬまで現役をつづけたい」
「死ぬなら現場で死にたい」
とか言って、口では格好つけていても、
「いったい何歳まで現役をつづけられるだろうか?」
歳を重ねるごとに不安は募るばかりです。
現在46歳の男性美容師のボクは、至って健康です。むしろ20代の頃よりもみなぎってるくらい。
週末には1日に20人のお客さまを担当するくらい、忙しく、充実した美容師人生を送っています。
そんなボクを気遣ってくれる、優しいお客さまがいます。
彼はボクよりも4つ年下の保険屋さんです。
(ちなみに彼から保険を買ってません)
彼はボクが独立する前からのお客さまで、もうかれこれ17年くらいの付き合いになる。
その彼がこんなことを言っていました。
「ちゃんと保険入ってますか?」と。
「あれ?売り込み?」内心そう思ってしまった。
ところが次回の来店時、
彼が持ってきてくれた資料は、彼が取り扱う商品とは一切関係のないものでした。
「疑ってしまって、ごめんね」
彼が薦めてくれた保険は「休業補償」というものでした。
それがこちら
- 全国商工会議所(休業補償プラン)
- 全美連(休業補償共済制度)
※売り込むつもりなど、毛頭ないのでご安心してお読みくださいね。(笑)
1. 全国商工会議所(休業補償プラン)
こちらには4つのプランが用意されていました。
- 所得補償プラン
- 長期所得補償プラン
- 傷害補償プラン
- 親孝行サポートプラン/介護サポートプラン
カンタンに解説すると、
所得補償とは、病気やケガで働けなくなってしまっても、所得を補償してくれるもの。
長期の場合は最長1年間、通常は一週間まで。
スタッフを雇っていない美容師オーナーには、特に最適な保険かもしれませんね。
傷害補償プランは、突発的な事故やケガ、あるいは、災害や犯罪被害でも適応される保険です。
突発的なトラブルと言われても、正直、イメージが湧かないというのが本音ですが、昨今は台風被害など、災害に遭われている方も多いので、店舗やお住まいの立地を考慮して検討するのもありかと思います。地震もいつ起こるか分かりませんしね。
親孝行サポートプラン/介護サポートプランは、その名のとおり、介護により休業せざるを得ない状況に備える保険です。
こちらは家族の問題ですので状況は各々異なります。ご自身の判断で加入されると良いと思います。
※いずれも商工会議所会員が資格条件です。
保険料の額と算出方法と補償内容は、職種やプランにより異なるので、まずは「日本商工会議所」にご相談されると良いと思います。
詳細は下記を参照してください。
2. 全美連(休業補償共済制度)
こちらも上記と同じく、病気やケガで仕事ができなくなった時に備える、所得補償です。
期間は最長1年間です。
掛け金は年齢に関係なく一律6000円
年間75.6万円(月額6.3万円)が補償されます。
ただし、加入資格があります。
- 全美連の組合員または役員・従業員
- 美容業による所得がある
- 満15歳以上、満79歳以下
保険期間は1年更新です。
個人的な感想は、上記と同じくスタッフを雇っていない美容室オーナー向けと考えています。
年間6000円程度の保険料なので、かなり少ない負担で加入できるのが嬉しいですね。
月額6.3万円では生活できませんけどね。
詳細は下記を参照してください。
美容所損害責任補償精度
こちらは上記の2つとは主旨が異なりますが、歳を重ねるほど、こうしたリスクマネージメントは必要かもしれませんね。
全美連(全日本美容業生活衛生同業組合連合会)の『美容所賠償責任補償精度』
全美連の加入という条件つきですが、お客さまに怪我をさせたり、お預かりした物を壊してしまったり、こうした事態に備える保険です。
掛け金は一律1600円(年額)
スタッフが大勢いるサロンはマストですね。スタッフを雇っていないオーナー美容師は、歳を重ねると”うっかり”が起る可能性は高まります。
万が一に備えるのも悪くはありませんよね。
詳細は下記を参照ください。
定年がないのは美容師最大のメリット
SNSを眺めてると、病気により入院を余儀なくされる美容師さんを見かける時があります。
各地で台風や地震が起こるたびに、ボクはどちらかというと、住民の方よりも、その土地でご商売されている方々が心配になります。特に同業の方。
東日本大震災の際に、被災地で被災者のカットをする美容師さんの姿をSNSで見ました。
ボクはどちらかというと、このような形のボランティアには反対です。反論覚悟で言うと、独りよがりもいいところです。「どうせSNSでアピールしたいだけでしょ」って言いたくなる。
どうしてそう思うのかというと、その土地でご商売されている方は、再建に必死だからと想像できるから。
そのボランティアは、被災地の仕事を奪っているかもしれません。
冒頭のツイートで紹介した80歳で引退した女性美容師のように、好きなだけつづけられて、好きなタイミングで身を引ける。そしてその後も豊かな人生を歩んでおられる。
こんな素晴らしい人生を歩める美容師は、本当に素敵な仕事だと思います。
定年がないのは、美容師最大のメリットです。
ただし、そうなるためには、やはり健康でありつづけなければなりません。
万が一に備えることも、また大事。
お客さんのためにも
そして、家族のためにも。
こちらも併せてお読みいただくとお役に立てるはずです。
【美容室の経費削減方法の5選】
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