1. 安売りはバカでもできる
安売りに走る美容室経営者は、無能です。
ただし、薄利多売は戦略のひとつです。
好きではないけど、否定はしません。
問題なのは、意図が曖昧な安売りです。
- 少しでもライバル店の価格より安くしたい
- 初回割引で新規客を獲得する
- お得感を売りにする
いったい、どこへ向かうつもりなのだろう。
本来の目的は、生涯お付き合いくださるお客さまに恵まれて、末長く繁盛し続けることなはず。
にもかかわらず、目先の売上に囚われていては本末転倒です。
自分が提供する商品やサービスが、どうしたら価値が伝わり、喜んでもらえるのか。
その答えに、安売りしか思い浮かばないとしたら経営者失格です。
2. 安売りが招く三重苦
意図がない安売りの末路は、疲弊です。
- 来店理由は価格のみ
- 消耗戦に巻き込まれる
- モチベ維持が難しい
端的に説明します。
来店理由は価格のみ
安売りが横行すると、お客さまの来店理由は安価になります。
こうしたお客さまは、安さが目当てのなので、さらに安いお店を見つけると、躊躇なくそのお店に移ります。
消耗戦に巻き込まれる
それならばと、ライバル店より少しでも安価に設定して、お客さまに選んでもらおうと必死になる。
目線は次第に、お客さまではなく、ライバル店に向けられるようになってしまう。
価格競争はとどまることなく繰り返されます。
モチベの維持が難しい
安価が目的のお客さまが増えると、
「どうしてお客さまは、安いものばかりを欲しがるのだろう」とモチベーションが下がる。
安売りを決断したのは、店側の都合なのに。
そのことすらも忘れてしまうのです。
3. 安売りから脱出する方法
安売りから脱出する方法はシンプルです。
適正価格で販売して、購入いただいたお客さまに、繰り返し利用してもらえるように努力することです。
そのためには、お客さまと良好な人間関係を築く必要があります。
- 目指す方向性に共感してもらうこと
- 技術に信頼を置かれること
- 人として好感を持たれること
適正価格で満足してもらえれば、安売りする必要がなくなります。
そのためには、まずは自分の適正価格を知ることです。
美容師は、自分の技術を、自分が希望する価格で販売することができます。
自信があれば高値をつければいいし、自信がなければ安価に設定すれば良い。ただそれだけ。
何よりも、価格に自信を持つことが大切です。
あとはひたすら、お客さまを喜ばせることを考える。
物凄く当たり前なことですが、上手くいっていない時ほど、結果を急いでしまい、基本を忘れてしまいます。
お客さまとの良好な人間関係は、お店の財産です。
昔の自分に向けて書いてみました。
今回は以上です。
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