3. コロナ禍の美容室利用の際の注意点
現在、営業している美容室は、例外なく、徹底的に店内の感染対策をおこなっているはずです。
なぜなら、今、美容室が一番恐れているのが、店内感染だからです。
具体的な対策は下記のとおりです。
- 美容師のマスク着用と消毒の徹底
- 利用客の事前検温と来店時の消毒
- 三密の回避
- “人→モノ→人”対策
ひとつずつ説明します。
〈美容師のマスク着用と消毒の徹底〉
すでに、美容師が感染していると想定して、マスク着用と消毒をこまめにおこないます。
そもそも、美容師は作業ごとに手を洗う習慣がありますが、より安全性を高めるために、手袋を着用する場合もあります。
〈利用客の事前検温と来店時の消毒〉
ご予約の際に、来店前の検温、あるいは、体調不良の場合は来店を回避していただくようお願いします。
来店時は、まず店頭に設置してあるアルコールや次亜塩素酸水で手指の消毒をおこなっていただきます。
施術中も、基本的にマスク着用は問題ありません。
〈三密の回避〉
密集、密閉、密接を回避します。
〈密集〉
密集を防ぐ対策は2つ。
完全予約
最小限のスタッフ数
お客さま同士が不必要に重ならないように、あるいは、店内での待機時間の排除するために、お客さまには予約の徹底をお願い致します。
密集を防ぐために、最小限のスタッフで対応します。
〈密閉〉
そもそも美容室は換気の良い空間です。
なぜなら、揮発性の高い、パーマ液やカラー剤などを使用するため、換気については、法律で厳しく定められています。
さらに感染リスクを回避するために、ドアや窓の開け閉めを頻繁におこないながら、清潔な空間を保つように心がけています。
〈密接〉
美容師と利用者が互いにマスクを着用することが大前提です。
その上、不必要な密接を避けるために、マンツーマン施術を徹底します。
シャンプー時が不安という利用者のお気持ちも分からなくはありませんが、清潔な施術をおこなう上で、洗髪は欠かせません。ご了承ください。
不必要な会話も極力控えます。
施術時間の短縮も不可欠です。
特にカットに充てる時間は、美容師の技量にかかってきますので、勇気を出して
「できるだけ短時間で仕上げてほしい」
とあらかじめ美容師にお願いしておくのも一案です。
残念ながら、仕事が遅い美容師は、本人に自覚がありません。
一説には、近距離での30分以上の会話は危険とも言われています。
その一方で、パーマやカラーなど、一人での待機時間は安全と考えられます。
〈”人→モノ→人”対策〉
コロナの正体に迫ると、”人から人”の感染経路に加え、”人→モノ→人”の感染リスクが高いことが明らかになりました。
美容室でもっとも注意すべき対策は、まさにココです。
人が触る可能性があるモノ(例えば、椅子の肘掛けやドアノブなど)を、こまめに消毒する必要があります。
そして見逃してはいけないのは、トイレ内感染です。排泄物は蓋をしてから流すこと、利用ごとに次亜塩素酸水を噴霧するなど除菌を徹底します。
まとめ
繰り返しますが、美容室は休業要請対象外です。
自粛の必要はありません。
利用者のみなさまが心配なのは、美容室での感染の危険性だと思います。
残念ながら、考えられる対策をどんなに徹底しても、感染リスクは消えません。
コロナの正体は、まだ定かではないからです。
美容師と利用者、どちらが感染していても不思議ではない状況です。
現場の美容師として言えることは、
緊急事態宣言が解除されると同時に、利用者は美容室に殺到します。
今なら、まだ密集は回避できます。
この2点です。
そして、見逃してはならない事実は、コロナの終息はまだ先が見えていないということ。
こんな状況だからこそ、信頼関係に頼るほかありません。
信頼できる美容師を訪ねることが、最善策ではないでしょうか。
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