浦和サポーターが集う居酒屋『力』は、ボクの想像をはるかに超えていた。
サッカー観戦を終え、埼玉スタジアムからタクシーで浦和駅に向かった。街のあちらこちらで見かける”we are REDS”が示す通り、浦和はサッカーの街、レッズの街として知られている。それなのに、思いの外スタジアムからの距離は遠かった。タクシーで3500円くらい。
▲念願の「力」に行ってきた。
ボクのお目当は、居酒屋『力』。お店は、外観からレッズ一色。期待通りの雰囲気に期待は高まります。ボクは、敢えて赤いユニホームを着たままお店に入ると、さっそくひとりの店員さんが、話しかけてきた。
『しんどい試合でしたね~』って。(笑)
お店は、ワイシャツ姿のサラリーマンで埋め尽くされてましたが、白から赤へ。ボクらを皮切りに次々と赤のユニホーム姿のお客さんが、サラリーマンと入れ替わるようにやってきた。
店内は、いつの間にか赤一色。テレビモニターに流れるハイライトを眺めながら、あちらこちらから、サッカー談義が聞こえてきます。
店員さん曰く、『アウェイ戦の時なんてもっとスゴイんですよ!』って、なんと『力』は、パブリックビューイングができる居酒屋なのだ。
肝心のお料理はと言うと、オススメのモツ煮をはじめ、どれもとっても美味しい。とは言ったところで、他店との違いを説明できる程の差は、ボクにはわかりません。
お客さんの目的は料理ではない。サッカー談義が目的のようだ。
レッズサポーターによるレッズサポーターのためのお店。そして、レッズが好きになるお店でもある。
勝手にこだわって、しかも、そのこだわりを客に押しつけるお店がたくさんあります。確かに、そのこだわりを体験したくて一度は足を運ぶかもしれません。お客さんと、こだわりを共有することは、職人冥利に尽きるのもわかる。でもボクは、何度も足を運んでくれて、生涯お付き合いできる。そんなお客さんを創り出せる店の方がいいな。『力』で飲みながら、そんなことを考えてました。
いずれにせよ、お店には個性が必要だ。個性とは、決して独りよがりのものではありません。自らが主張し、お客さんが共感することで、初めて個性として認知される。
改めて、自分の個性とは何だろうか?お店の個性とは何だろうか?と、自問自答しちゃいました。
また来たいな。
それではまた。