J2 第28節 横浜FCvs東京ヴェルディ(ニッパツ)
▼多勢のヴェルディ〜サポがニッパツに集結!
代表の中国遠征にプレミアリーグ開幕と、海外からの報道に注目されがちの日本サッカー界だが、やはりLIVEに勝るものはない。サッカー馬鹿は、J2第28節 横浜FCvs東京ヴェルディは観戦すべくニッパツ三ツ沢に駆けつけた。
お目当てはカズではない。カズの古巣の東京ヴェルディでもない、ヴェルディサポーターだ。J開幕当初の黄金期から21年を超え、完膚なきまでに名声を失い、J2中位が定位置となってから、かなりの時が経つヴェルディだが、今も尚チームを支え続けるサポーターたちは、いったいどんな強者なのだろうか、どうしてもこの目で見てみたかったのだ。
試合は、6ー1 高木大輔が決めた開始1分の先制ゴールを皮切りに大量得点を挙げたヴェルディが横浜FCを圧倒、リーグ三分の一を終えた今節を持って3位、自動昇格圏内をキープしている。
J1復帰が現実味を帯びてきたと言ってしまうと、余りに早計だが、古豪復活を切望するサポーターの大声援を目の当たりにして、つい、心が躍ってしまう。
昨年のJ2覇者、湘南をはじめ、昇格チームには独特の雰囲気があるような気がしてならない。その雰囲気の正体は紛れも無い、サポーターの後押しではないだろうか。
▼ニッパツをホーム化したアウェイゴール裏
この日の観客動員数は、夏休み中にもかかわらず5000人程度、スタンドには空席が目立つものの、アウェイゴール裏は超満員、ヴェルディサポーターの勢いは、ニッパツをホームに変えた。
読売クラブ時代を知る往年のサッカーファンならご存知だろうが、サンバのリズムに乗せて応援するスタイルは、現在のサポーターのチャントにも随所に取り入れられていたり、この日、途中出場した、かつては10番を付けていた永井選手が、今も尚現役で、ヴェルディに復帰していたことに、更に懐かしさを覚え、試合終了後には、すっかりヴェルディに肩入れしている自分が居たことに驚いた。
おそらくヴェルディサポーターの多くは、J開幕当初からの、いや、もしかしたら読売クラブ時代からの古参なのかもしれない。オールドユニホームに身を包むサポーターから感じたのは”誇り”だった。そして、サポーターの大声援に、”古豪復活の狼煙”を観た。
勝村大輔