サッカー馬鹿

2016.6.4

現代表には、4年前とは比べ物にならないほど、強さがあり、熱いハートがある。【キリンカップ 日本vsブルガリア IN 豊田スタジアム】

年に一度、いや、3年に一度の時もあるかもしれない。この日のトヨスタは、待ち焦がれた観客による凝縮された歓喜と熱気に包まれていた。

不明 (45)
さて、ボクにとって初の豊田スタジアムです。新横浜からのぞみで80分、名古屋から2つの地下鉄に乗り継いで60分。最寄り駅の豊田市駅に着いてから、その後なんと徒歩30分。まあ遠い。幸いこの日は、豊田市に住む相棒による計らいでスタジアム直ぐ横の私設駐車場をお借りすることができたのでラッキー。この日は夏日のような陽気だったので、スタジアムに向かう橋を渡る人たちは、かなり暑そうだった。

不明 (49)
アクセスの悪さはともかく、この橋といい、スタジアムといい、何このカッコよさ!聞くところによると建築家の黒川紀章さんによるデザインらしい。「どんだけカネかけてるねん⁉︎」と一部の市民からのご指摘も多々あるようですが、そこはさすが愛知!いや、さすがあのトヨタのお膝元。ボクは好きだなぁ、こういうの。日本が世界に誇るデザイナーズ・スタジアム。トヨスタ、マジでカッコいいわ〜。

不明 (43)
ただ、とっても残念なことがあった。せっかくアクセスの悪さをぶっ飛ばす、超カッコ良いスタジアムなのに、スタグル(スタジアムグルメ)が何とも貧素なこと。何処にでもありそうな、まるで名古屋色ゼロといった品揃え。しかもお店の数も至極少ない。「代表戦だよ今日は!」と思わず言いたくなるような、こんなお弁当まで売られていた。

不明 (47)
とはいえ、今日は何ともお得な1日となりそうだ。まさかのダブルヘッダーですから。我らが日本代表の次戦の相手が決まるトーナメントの向こう側、ボスニアvsデンマークを先ずは観戦。

不明 (42)
5年振りのキリンカップの参加国は、欧州の列強国が3チーム参戦している。ボスニア、デンマーク、ブルガリア。いずれも先の開幕が待たれるユーロ2016の出場権を失ったチームではあるが、フィジカル、テクニックとも他の強豪国とは引けを取らないスペクタルな試合を見せてくれた。試合は、2点のビハインドをひっくり返したボスニアがPK戦の末デンマークに勝利。

不明 (50)
さて、スタジアム入りから5時間が経ち、ようやく我らの出番がやってきた。

ブルガリア戦の先発メンバーは、復活が待たれる川島がGK、CBは盤石の吉田と森重が入り、左サイドバックには不動の長友、右サイドバックには酒井宏樹が登用された。個人的に驚いたのは、この酒井宏樹の迫力あるプレーだった。タックルの鋭さ、タイミング良いオーバーラップ、そして何より目を引いたのはクロスの精度が抜群に上がったこと。持ち前のフィジカルを生かした攻守の活躍で、酒井高徳とのレギュラー争いから一歩抜け出したんじゃないかな。ハリルホジッチにとっても大きな収穫だったのではないだろうか。

不明 (48)
そして、言うまでもなく素晴らしく爆発して魅せてくれたのが代表攻撃陣でした。負傷欠場を余儀なくされた本田なき攻撃は、4年前から抱えていた大きな悩みでもあった。その不安を払拭したのが、ドイツでの好調を維持する清武だった。

不明 (44)
先制ゴールを挙げた岡崎、2ゴールを叩き込んだ香川の活躍ばかりがクローズアップされそうだが、長い時間、輝きを放ち続けた清武の圧倒的な存在感に目を奪われたファン、サポーターも多かったのではないだろうか。

キリンカップ特有のルールもあり、この日は、両チーム共に、代わる代わる選手が登用され、親善試合感は否めなかったが、ロシアW杯アジア最終予選を控える日本代表のモチベーションは、終始高かった。途中出場の宇佐美や金崎、原口、浅野らも、レギュラー組に引けを取らないパフォーマンスを魅せてくれた。

不明 (46)
日本代表7ー2ブルガリア代表

4年前とは明らかに違う。ゴール裏のサポーターには、こんな共通認識が芽生えたんじゃないかなぁ。厳しいアジア予選を共にしてきたサポーターだからこそ実感できる、現代表にはあるのは、強さだけじゃない。強いハートを感じることができる

さぁ、次戦、キリンカップ決勝を勝ちきり、いよいよアジア最終予選が始まる。絶対に負けられない戦いに向けて、日本は最高のシナリオを描こうとしている。

新たな歴史の目撃者になるために、行ける試合は全て行ってやる!

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