Jリーグタウン活性化プロジェクト回顧録 vol.2
持つべきものは友達だ。友達のアテンドに導かれ、友達だちが新しい仲間を連れてきてくれる。まさにサポーター論だなと思った。
ファンではなくサポーターをつくろう!
J活は第五回を終えて、この頃を境にセミナーコンテンツが仕上がってきつつあった。てか「遅ーーー」って突っ込まれそうだけど、ボクはこのコンテンツの題名を『サポーター論』と名付けることにした。
このサポーター論の中に、「ファンではなく、サポーターをつくろう!」という考え方があります。サッカー好きなら直ぐにピンとくる話だろうけど、サッカーに関心のない人に向けて話を進めますね。
サッカー選手はスタジアムに訪れる観客を、敢えて“ファン”と“サポーター”という風に呼び分けます。ファンは観戦者、サポーターは応援者、そんなニュアンスの違いがあるんだけど。「伝わってるかなぁ~。」
では、ビジネスに置き換えてみますね。ファンとは、あなたが提供する商品やサービスを愛用してくれるお客さん、サポーターは、商品やサービスにかかわらず、あなたのことが大好きで、あなたのお店を熱狂的に応援してくれるあなたの仲間のようなお客さんです。
お店や会社は、ファンではなくサポーターのようなお客さんによって支えられてるのだ。
エンドウくんの宿、登府屋はお湯がサイコーなんだな。
サポーター論を伝える旅はまだまだ始まったばかり。次なる目的地は山形、本来ならモンテディオ山形の本拠地NDソフトスタジアムに行きべきなんだろうけど、温泉の魅力に心奪われてしまった。しかも米沢牛まで待っててくれるのですから。
「そうなんですよ。」第6回Jリーグタウン活性化プロジェクトは山形県米沢小野川温泉の登府屋さん、友人の遠藤くんが営む温泉旅館で開催しました。
まさに地域活性化。地元の方々にお集まりいただきました。
米沢界隈でご商売している温泉旅館の若旦那や女将さん、カレー屋さんに喫茶店のマスター、美容師さんも来てくれました。温泉もサイコーだったし、米沢牛も堪能できました。あ、セミナーももちろん盛況でしたよ。
岐阜まで駆けつけてくれたセッキーがレフリースタイルで乱入!?
山形を皮切りにJ活は遠征へと突入。9月18日は、初めての土地、名古屋から名鉄に乗り換えて岐阜に降り立ちました。「名古屋でやってくれればいいのに。」そんな声もちらほら聞こえて来ましたが、「お前ら分かってねーなー。」Jリーグタウンじゃなきゃ意味がないのだよ。
名古屋在住の経営コンサルタント高橋さんのアテンドに助けられFC岐阜の本拠地を制覇したボクは大阪、神戸の2連戦に意気込む。そりゃ、なんたってスタジアム開催ですから。
ウイングスタジアムにて。お気に入りの一枚。
第8回第9回目のJ活は、C大阪の本拠地キンチョースタジアムとヴィッセル神戸の本拠地ホームズスタジアム(現ノエビアスタジアム)で開催した。
「スタジアムはマジでテンション上がる!」
セミナー前に遊び過ぎだし!
もはや、セミナー前の撮影がメインイベントと化してしまったJ活。参加者のユニフォーム着用率も上昇の一途を辿る。「もう完全に遊びに来てるよね~?」まさに”仕事のような遊び、遊びのような仕事”またもや師匠の教えを目の当たりにした瞬間だった。マーケティング・コンサルタントの松野さん、同じく大見さんのおかげでセミナーも大盛況でした。そして、いざ神戸へ。
この日もユニ着用率高し。
ウイングスタジアムのピッチは圧巻の一言に尽きる。新神戸駅から在来線を乗り継ぎ御崎公園駅で下車、住宅街を5分ほど歩くと、突如として巨大な建造物が視界に飛び込んでくる。早めにスタジアム入りして遊んでやろうと企んでいたボクに対して、スタジアム関係者の皆さんは非常に好意的な対応で迎えてくれた。
ノエビアスタジアムのゴール裏、一階部分は結婚式も挙げられるほど立派なレストランになっていることをご存知だろうか。ランチタイムには食事もできるそうです。そのレストランのタキシード姿のウェイターさんに無理言って、ピッチ上で写真撮影までしてもらった。「ホントありがたいなぁ」と感謝していたのもつかの間、管理人とおぼしきおじさんが話しかけて来たんです。年配のおじさんというだけで、「怒られるの?」と気を張ったボクでしたが「スタジアムの案内をしてあげましょうか。」と何とまぁご丁寧に。セミナーを2部構成にして、その間に参加者全員でスタジアムツアーをやろうということになったんです。
参加者の皆さんと。
今回の主催は大阪神戸を中心に展開する美容商社、梅田美容商事さんと谷商会さんの共同開催ということで、かなりの数の美容師さんが集まってくれました。もちろん皆んなでスタジアムツアーを堪能したことは言うまでもありません。
ボクが属している美容業界は、お客さんから「先生」と敬われていた時代がありました。ところが、その後の美容室出店ラッシュによってライバル店に囲まれてしまったボクたち美容師は、今度は「お客様は神様」だと崇めるようになった。
そして今、お客さんは友達のようになった。
「ボールは友達怖くない。」漫画『キャプテン翼』の主人公、大空翼の有名なセリフを覚えているだろうか。他の誰よりもボールと仲良くなった翼くんは世界一のサッカー選手になった。「お客さんは友達」どのお店よりもお客さんとめちゃめちゃ仲良くなったお店は、随一の繁盛店になった。
ファンよりもサポーターをつくろう!
<つづく>
『Jリーグタウン活性化プロジェクト回顧録 vol.1』はこちらから閲覧できます。