コンサル

2018.3.2

古い手法に囚われている人はセンスがない

古い手法に囚われている人はセンスがない

よく居酒屋さんやラーメン屋さんの準備中のサインに置かれている「魂こめて準備中!」などと書かれた看板。

出始めころは驚きました。「なんか面白いじゃん!」店主の方もきっと元気の良い方なんだろうなって、好感を抱いた人も少なくなかったはず。

ところが、今この手の看板を目撃した時に、あなたはどう思うだろうか。きっと「ふーん」って。風景の一部のようになんの関心も示さない人がほとんどだと思う。

むしろ本当に「魂込めてる?」ウソだろ?って。今では逆に「魂なんてこもってませんよ」と言ってるようなものです。

いまだこの手の看板を掲げつづけている店員のやる気なさ、店主のセンスを疑ってしまう。

使い古した言葉を用い、錆びた手法を活用しつづける。それはお客さんを見ていない証拠です。

ボクのお店(ガナーズ・ヘアードレッシング)にも看板があります。この看板はサッカークラブのエンブレムをかたどった鉄製の看板です。

ボクがデザインして、鉄工所に持ち込んでオーダーメイドで作ってもらいました。その上に友人にお願いして手書きで絵を描いてもらったものです。

「うわぁーこの看板超カッコいいですね!カットもお願いしたいのですが、」なんて、看板がカッコいいからといってお客さんが集まるわけではありません。むしろこっちの方から言わないと、長年通い続けてくれているお客さんすら気づいてくれない。(笑)

でもですね、好きなんですよ。誰かから気づかれたいとか、カッコいいと褒められたいけど、それ以上に、自分がやりたくて仕方がないこと。それがこだわりなのだと自覚しています。

だからボクは、お店の看板に魂を込めていると言えます。誰にも気づかれないこだわり、他人から見ればどうでもいいこと、小さなこだわりの集積が世界観なんだと思う。

この世界観にこそ、人々は熱狂するのだと。ボクは信じています.

今こそ、魂を込めたお店づくりが必要なんじゃないかなぁ。

居酒屋での乾杯の時に、お店の人たちが「お疲れ様でした~」と掛け声を揃える。アパレルショップでの買い物の帰り際に、商品を持ち運び、出口で「ありがとうございました。」と頭を下げる。

これらのサービスを受けた時に、いったいお客さんはどう感じるのだろうか。そのサービスに魂は宿っているだろうか。

<了>

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